スタッフブログ 暮らしの中で

大事な忠告に耳をふさいでいませんか? 正しい方向への忍耐の大切さ

 
耳をふさぐ

2017/08/08

いつもお読みくださり、ありがとうございます。

チューリップ企画スタッフのわかです。

「這っても黒豆」に思い当たる自分の姿

突然ですが、「這っても黒豆」ということわざをご存知でしょうか。

ある2人が床に落ちている黒いもののことで言い争いをしています。

一方は「虫だ」と言い、一方は「黒豆だ」と言うのです。

どちらも譲らぬまま言い合いを続けていると、そのうちに床に落ちているものから足が生えてどこかへ行ってしまいました。

床に落ちていたものは虫だったとはっきりしたわけです。

しかし、「黒豆だ」と言い張っていた方は、自分の間違いを一切認めず、「這っても黒豆なんだ!」と言い続けたという話です。

ここから、間違っていても、強情に自説を曲げないことを「這っても黒豆」と言われています

第三者として見ていると、「いくらなんでも動き出したら虫だと認めざるを得ないでしょ」と思いますが、いざ自分が同じ状況におかれたら、黒豆だと言い続けるかもれません。

ある程度遠い間柄の相手であれば、素直に間違いを認めることができます。

ところが、どういうわけか家族や友人など、近い間柄の相手であればあるほど意地を張る気持ちが出てきてしまうんですよね。

自分の間違いを認めず、我を通そうとする心。

これを仏教では「我慢(がまん)」と言われます。

すべての人にある自惚れ(うぬぼれ)の心

煩悩は各人に108あるといわれていますが、その中の1つに「慢(まん・自惚れ心)」があります。

一口に「自惚れ心」と言ってもいろいろあって、さらに細かく七つに分けられています。

それが七慢(しちまん)です。

・慢(まん)…自分より下の相手に対して自分の方が上だと自惚れる心

・過慢(かまん)…自分と同程度の相手に対し、自分の方が上だと自惚れる心

・慢過慢(まんかまん)…自分より上の相手に対し、自分の方が上だと自惚れる心

・我慢(がまん)…自分の間違いが認められず、どこまでも我を押し通そうとする心

・増上慢(ぞうじょうまん)…悟ってもいないのに悟ったと自惚れる心

・卑下慢(ひげまん)…腰が低く、謙虚なことを自惚れる心

・邪慢(じゃまん)…自慢にもならないことを自慢する心

誰にでもこれらの自惚れ心があると言われています。

そして、その中の1つが「我慢」です。

仏教で説かれる我慢は上記の意味ですが、現代で「我慢」といえば、「耐える」という意味が一般的になっていますね。

元々「我慢」は我を張るという悪い意味でしたが、それだけ心が強いということでもあるので、耐え忍ぶことの意味で使われるようになったようです。

現代では「我慢」と「忍耐」は同じことだと思われていますが、本来の意味からすると全く違うことなのですね。

我慢して働くことは美徳?

日本人は真面目で頑張り屋が多いので、無理して働きすぎてしまうきらいがあるようです。

身体的にも精神的にも疲労困憊しても、誰にも相談できず、結果、過労自殺してしまった、ということもよく聞きます。

昔から「我慢は美徳」と言われてきたようですが、これを疑問視する声も上がっています。

我慢とは、もともと「自分が絶対正しい」と意地を張ってしまう心のことです

本来休むべきところを無理して働いてしまうのは、「無理して働くのが正しいことなのだ」と固く信じてしまっているからなのではないでしょうか。

しかし、必ずしも耐えることが正しいとは限りません。

体調が悪い時、見かねた人が休むことを勧めてくれたとします。

それでも、大丈夫です、と無理して働き続けて、より症状が悪化してしまったら、自分の健康も損ない、周りの人にも迷惑をかけることになってしまいます。

それでは、とても残念ですよね。

本来あるべき「忍耐する」という姿

仏教では、善い行いの1つとして忍耐することが挙げられています。

これを「忍辱(にんにく)」といいます。

善い行いですから、心がけなさいと勧められているのです。

何かを成し遂げようと思う時、忍耐はどうしても必要です。

大きなことであればあるほど、時間のかかるものだからです。

途中で投げ出してしまっては、最後までやり遂げることはできません。

正しい方向に向かって進むのであれば、忍耐はとても大事な行いです。

一方、間違った方向に進んでいるにもかかわらず、忠告に耳を貸さず、意地を張ってそのまま進んでしまったら、大変なことになります

そういう意味で、「我慢」はよくないと言われるのでしょう。

意地を張る心は出てくるものですが、大事なものを失うことのないように、人の意見には耳を傾けられるようにしたいですね

そして、本当に大事な場面でこそ忍耐し続けられる自分でありたいものです。

それでは、また(^^)/

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この記事を書いたスタッフ
わか
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。 学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。 そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!