スタッフブログ 親鸞聖人

満開の桜に思うこと 親鸞聖人が本当の幸せを求められたきっかけとは

 

2020/01/16

皆さん、こんにちは。

チューリップ企画スタッフのわかです。

4月になり、新たな年度が始まりました。

始まり」という言葉には、どこかワクワクする響きがあります。

4月といえば入学式や入社式が行われるシーズンですから、そこかしこで子どもたちや青年たちの初々しい姿を見かけ、自分にもあんな時期があったなあと懐かしく思い出したりしています。

この時期には桜がシーズンを迎え、各地でお花見も行われているのではないでしょうか。

私自身も花見は好きなので、花が満開のうちに見に行きたいなあと思います(^^ゞ

身近な人の死を通して

さて、今回は最初に、最近『とどろき』を読み始められた読者さんからお手紙を頂きましたので、紹介します。

1ページ進むうちに人生が明るくなる

私は70歳、10年前に主人を目の前であっという間に亡くしました

自分の身体のことでも色々悩みお寺にお参りするようになりました。

意味も分からず、手を合わすことで少しでも気持ちが楽になるかなあと。

1カ月前に隣町で親鸞聖人のアニメのことを初めて知り興味があったので出かけて行った時にこの『とどろき』の冊子を知りました。

拝見したとたんにどうしても読んでみたくなり、月2回隣の町へ行けばアニメも『とどろき』のお話もお聞きできるとは思ったのですが、我慢できずそろえました。

私は親鸞聖人が大好きですが、詳しいことは分かりませんでした

読み始めたばかりですが、1ページ1ページ進むうちに私のこれからの人生が明るくなるような気持ちがしています

これからも一生懸命読ませて頂きます。

(北海道・70歳女性)

ご主人を亡くされたことをきっかけに、お寺に行かれるようになったのですね。

そこから仏教、親鸞聖人に関心を持たれ、『とどろき』も読まれるようになったとのこと、大変嬉しく思います!

明日があることは当たり前ではない

ご家族を亡くされて、仏教に心が向く人はたくさんおられるようです。

親鸞聖人もその1人でした。

明日ありと 思う心の 仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは

親鸞聖人がわずか9歳で出家を志した際に詠まれた歌です。

桜のきれいな季節、まだまだ花を咲かせているだろうから明日見ればいいや、と思っていたら、夜のうちにやってきた嵐によって桜は無惨に散ってしまっていた…。

私たちは、明日という日が変わらずやってくると信じ込んでいます

だから、明日の予定をいろいろと考えたり、明日どころか、1週間後、1カ月後、1年後のことも考えることがあります。

では、明日がやってくるということは本当に確実な未来でしょうか?

「もしも」のことが起きるのは、ずっと先のことでしょうか?

桜の花が明日もきれいに咲いているという保証はないように、私たちの命もまた、明日も無事であるという保証はないんだよ、と親鸞聖人はこの歌を通して私たちに教えられています。

親鸞聖人が9歳で出家された理由

親鸞聖人は4歳でお父さんを、8歳でお母さんを亡くされました。

8歳にして天涯孤独の身です。

自分が8歳の頃は、両親がいなくなるなんて考えもせず、毎日学校へ行ったり、友達と遊んで過ごしていました。

それこそ、明日はやってこないかもしれないなんて、考えたこともありません。

しかし、親鸞聖人は両親の死という悲しい現実を前に、「次は自分の番だ」と思われたのです。

そして、9歳という幼い時分に仏門に入られました。

親鸞聖人が仏教を求められたきっかけは、「無常」だったんですね。

無常を見つめることが幸せへの第一歩

「無常」とは、「常が無く、続かないこと」です。

仏教では「諸行無常」と説かれています。

「諸行」とは、すべてのものということですから、「諸行無常」とは、すべてのものは続かないものだということです。

その中でも最大の無常は私たちの命です。

「無常」という事実をありのままに見つめていくことで、「本当の幸せとは何か」を真剣に考えるようになると言われます。

無常を観ずるは菩提心(ぼだいしん)の一(はじめ)なり

菩提心とは、本当の幸せを求める心のこと。

無常を見つめることが本当の幸せへの第一歩だと言われます

本当の幸せになり、人生を明るくすることを教えられているのが仏教。

『とどろき』で皆様が仏教を学ばれ、明るい人生を歩まれるお手伝いができれば幸いです。

ちなみに、『とどろき』は4月号から更にリニューアルしました。

今月は桜の表紙です(^^♪

気になる方は、チューリップ企画ホームページで、内容を少しだけ見ることができますので、訪問してみてくださいね。

それでは、また(^^)/

こちらの記事もおススメです。

何をすることが恩返し? 親鸞聖人の恩徳讃と伝わる教え

-スタッフブログ, 親鸞聖人

この記事を書いたスタッフ