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ありのままに見てみませんか? 「どうせ」が口癖のあなたが夢を叶える第一歩

 

2020/01/16

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。

チアダンス部が夢を叶えるまで

少し前、福井のある高校のチアダンス部が全米制覇するまでを描いた映画が話題になりました。
そのチームに憧れ、チアダンスを始めた高校生たちの姿を描いたドラマが現在放送されています。

全米制覇するというのは並大抵のことではありません。
そこまで行くには大変な努力と、熱意あってのことでしょう。
そしてもう1つ、全米制覇した理由の一端が先日放送のドラマで描かれていました。

チアダンス部の部員は、一人一人ノートを持っていて、そのノートの中に目標を書いているのだそうです。
最終的な目標はもちろん「全米制覇」。
しかし、それではあまりに大きすぎるので、そこに到達するまで、自分がすぐに実現できそうな目標から順番に書いていくのだとか。
自分ができることからコツコツ積み重ねていったからこそ、大きな目標に到達することができたのですね。

夢をアキラメル2つの理由

夢は、大なり小なり誰でも持っているものです。
しかし、夢を思い描いていても、それを実現できる人は少ないかもしれません。
多くの人は途中で挫折したり、アキラメてしまうものだからです。

なぜ、挫折してしまうのか。
それには大きく分けて2つの理由があるように思います。

1つには、熱意が続かないことが挙げられます。
「女心と秋の空」ということわざがあります。
女性の心は秋の空のように変わりやすいことを言われた言葉ですが、心が変わりやすいのは男性も同じでしょう。

仏教では、人間の心を「機」と言われています。
すべての機械は外からの働きかけによって動き出すように、人間の心も外からの作用によってどのようにでも動き出すからです。
周囲からの影響を受けて夢を持っても、そこに向けられる熱意は一時的で、また別の方向からの働きかけがあれば心は移ろっていく。
諸行無常」全てのものは続かないと教えられますが、心もまた例外ではありません。

2つ目には、私たちには誰にでも怠けたい、楽がしたいという心があるということです。
これを睡眠欲(すいみんよく)と言われます。
なるべくなら頑張りたくない。
でも、良い結果は欲しい。
これが多くの人の思いなのではないでしょうか。
ですから、少し頑張っても結果が出ないと、すぐにやる気をなくしてしまうのです。

夢を叶えられる人と叶えられない人の違いは?

夢を叶えるまでには、それなりの時間もかかるし、たゆまぬ努力も必要です。
しかし、私たちには時間や労力をかけずに結果を得たいとの思いがあります。
心が夢に向いているうちはよくても、次第に熱が冷めていくと、頑張る気力が出てこなくなってしまうでしょう。
そうして挫折を繰り返すと、「自分はどうせダメな人間だから」と自暴自棄になり、始める前から夢をアキラメルようになってしまいます。

では、夢を叶えられる人というのは、自分とは違って夢への熱意が強くて、怠けたいという心のない人なのでしょうか?
確かに、熱意は人一倍あるのかもしれませんが、人からの影響を受けたり、怠けたいという心があるのは変わらないと思います。
もし、変わるところがあるとすれば、そういう自分の姿を理解しているという点なのかもしれません。

自分をありのままに見つめると

仏教には、「諦観(たいかん)」という言葉があります。
「あきらかにみる」と読み、現在の「アキラメル」の由来となった言葉です。
アキラメルと聞けば消極的な意味を思い浮かべますが、本来は物事をありのままに見つめることを言われていました。

私たちの心は変わりやすく、誰しも怠けたいという心を持っている。
そういう自分だとありのままに見つめると、では、そういう自分が夢を叶えるにはどうしたらよいのか考えるようになります。
チアダンス部の、できる目標から取り組んでいくというのも、一つの方法でしょう。
できないことが続くと、熱意も冷めてしまいますが、ちょっとしたことでもできることを積み重ねていくと、取り組むことが楽しくなっていくのではないでしょうか。

挫折をするのは、とても悔しいことです。
惨めな気持ちになって、現実から目を背けたくなるのも無理のないことです。
しかし、それではいつまでも夢を叶えられないままになってしまいます。
「自分はどうせダメなんだ」とアキラメルのではなく、「自分の心は弱いものなのだ」とあきらかにみて、正しい対処をしていきたいですね。

こちらの記事では、「諦観」についてより詳しく紹介しています。

悩みを抱えて苦しんでいる人へ 「あきらかにみる人生」のすすめ

それでは、また(^^)/

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