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今年を輝く1年に! 仏教が教える幸せと不幸の分かれ道

 
ランドセル

2018/01/02

チューリップ企画スタッフのわかです。

昨年はスタッフブログをご愛読いただき、本当にありがとうございました。

本年も継続していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

「タイガーマスク」が与えた感動

7年前の年末、群馬県の児童養護施設の入り口に10個のランドセルが置かれていたことがニュースで話題になりました。

贈り主は漫画『タイガーマスク』の主人公「伊達直人」を名乗り、素性は全く分かりません。

その匿名の善意は瞬く間に全国に知れ渡り、児童養護施設に匿名で寄付を行う行為が各地で行われるようになりました。

これは「タイガーマスク運動」と呼ばれ、当時多くの人に感動を与えた出来事でした。

不遇な環境からの決意

なぜ7年前の話題を今出すかと言えば、その火付け役となった男性が先日ニュースのインタビューに答えていたからです。

男性は一昨年顔と実名を公表しています。

ご自身も両親を失い、幼少期は親族の間を転々としていたといいます。

しかし、行く先で「お前がいると家族がぎくしゃくする。なぜ生まれてきたんだ」という辛辣な言葉を投げかけられたそうです。

子どもたちに、自分が感じたような惨めな思いはしてほしくない

そんな思いから始めた行動でした。

男性は、子どもたちに対する思いを次のように語っています。

「子どもは虐待されるためではなく抱きしめられるため、

涙を流すためではなく周囲を笑顔にするために生まれてきた。

すこやかに成長してほしい」

悪いことがあった時の心とは

匿名で寄付を行うという行動ももちろん素晴らしいと思います。

しかし、それ以上にすごいと思うのは、幼少期に大変な環境で育ってきたにもかかわらず、子どもたちに対してとても温かい視点を持たれているということです

もし、自分が同じ境遇で育ってきたら、そんな温かい善意を他人に向けることができるだろうかと考えてしまいます。

きっと、辛辣な言葉を投げかけてきた大人や満足に生活させてくれない社会を恨む心でいっぱいになってしまうでしょう。

私たちは、自分に何か悪いことがあると、「なんで自分ばっかり」と不満な心が噴出し、ふてくされる心が出てきます。

自分が辛い目に遭っているのに、他人が幸せになっていると面白くないのです

「愚痴」と「因果の道理」

こういう心を仏教では「愚痴(ぐち)」と教えられています。

「愚」も「痴」もバカということですから、愚かな心であると言われています。

なぜ愚かなのかと言えば、因果の道理が分からない心だからです。

因果の道理とは、私たちの幸不幸の原因と結果の関係を示されたもの。

善いことをすれば善い結果、悪いことをすれば悪い結果、自分のやった行いは、すべて自分に結果が返ってくる」ということを教えられています。

私たち日本人は、小さいころから教えられているので、「そんなこと当たり前じゃないか」と思う方がほとんどでしょう。

しかし、本当にわかっているかというと、難しいことだなあと感じます。

他人がいい結果を受けているとき、口では称賛していても、心の中では嫉妬の炎が渦巻いてはいないでしょうか。

自分に悪い結果が来た時、他人や環境のせいにして、恨む心が出てはこないでしょうか。

いい結果を受けたなら、その人自身がいい種まきに心がけたということです。

悪い結果を受けたなら、自分自身の種まきが悪かったということです。

因果の道理が心から分かっていたら、この事実がすんなり受け入れられるはずなのですが、実際には妬んだり、恨んだりする愚痴の心が際限なく起きてくるのです。

幸せと不幸の分かれ道

しかし、幸せになろうと思ったらこの愚痴の心は大敵です。

自分が何か失敗をして、痛い目に遭ったとき、他人を恨むと、その行いによって更に悪い結果がやってきます。

悪い結果が来ると、また他人のせいにして恨み、悪い結果を受ける…。

自分の考え方を変えない限り、この負の連鎖はずっと続いていくでしょう。

しかも、恨むという行為は他人も傷つけますから、「自損損他(じそんそんた)」で、自分にも周りの人にも一つもいいことがありません

因果の道理を学び、よく理解した人は、必ず自分自身の行いに目が向き、自らの行いをまず変えるようになります。

それが幸せになるために大切なことだからです

自利利他を心がけて幸せな1年に

愚痴の心は誰にでもあります。

悪いことだと知っていても、心のコントロールをするのは本当に大変なことです。

だから、自らが不幸な境遇にありながら、人の幸せを願うことができる人は本当に立派な人だと思います

7年前、子どもたちに幸せになってほしいと起こした行動が、日本中に広がり、今なお多くの人の記憶に残っているのは、それだけ人々に与えた感動が大きかったからでしょう。

子どもたちだけでなく、その行動を知った全国の大人たちも幸せな気持ちになったのではないでしょうか。

仏教では、他人も自分も幸せにする「自利利他(じりりた)」が勧められています

他人の幸せのために何ができるだろう。

そう考えて行動していくと、幸せな1年にできるのではないでしょうか。

今年もよい1年にしたいですね!

それでは、また(^^)/

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この記事を書いたスタッフ
わか
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。 学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。 そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!