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「明日やる」が口癖のあなたへ 「明日はない」という言葉が教えてくれること

 

2020/01/16

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

チューリップ企画スタッフのわかです。

大好きな祖母のために

現在放送中の「過保護のカホコ」というドラマは、今まで両親の愛情を一身に受けてきたいわゆる「箱入り娘」のカホコを主人公に、家族や親戚との関係を描いています。

カホコのお母さんは三姉妹の長女で、姉妹は仲が良く、それぞれの家族を連れてよく実家に集まっては、皆で食事をしたりしていました。

カホコはその時間が大好きでした。

そんな折、カホコは、いつも温かく家族のことを見守ってくれている母方の祖母が、実は重い病気を抱えていて、いつ死んでもおかしくない状況にあることを知ってしまいます

皆には自分で言うから、まだ黙っておいて。

複雑な思いを抱えながらも、祖母の頼みに頷くしかないカホコ。

余命いくばくもない祖母に、少しでも幸せな時間を過ごしてほしい。

そんな思いから、家族そろっての食事会をしようと、皆に声をかけて回りますが、今まで陰に隠れていた家族の問題が次々と発覚し、思うようにいきません。

「明日やるよ」が示すもの

そんな中、父方の家族にも問題が起こります。

お父さんの妹は、起業するも、事業がうまくいかずに失敗。多額の借金を抱えてしまいます。それで両親にすがりつくのですが、両親もどうすることもできずに問題を先延ばしにするばかり。

特に「明日やるよ」が口癖の祖父は、いつまでも問題に取り組む様子がなく、寝てばかりいます。

妹にまた問題が起きた、との祖母からの知らせを聞いて、駆けつけてきたお父さんとカホコ。

妹は自分で何とかすると言いつつも、両親に頼るのは目に見えている。

「どうするんだよ」と投げかけてみても、返ってくるのはやはり「明日やるよ」との言葉。

ため息をつくお父さんの横で、カホコは、もう余命わずかな母方の祖母のことを考えていました。

そして、祖父に訴えかけます。

明日がこない人だっているんだよ。もう聞きたくない、おじいちゃんの『明日』は

先延ばしの心に喝を入れる言葉

私たちも、何か問題を前にした時、「後でやろう」「明日やろう」と先延ばしにする心が出てきます。

明日になったら気持ちも切り替わって、やる気が出てくるだろうと思うのですね。

しかし、実際には前日と何も変わらず、「明日になったら」と再び先延ばしにしてしまうのです。

この「明日やろう」という言葉、実は「一生やらない」という事実の裏返しなのではないでしょうか

人生とは「今日」の連続です。

今日から見た「明日」は、明日になったら「今日」になります。

いつもやってくるのは「今日」で、「明日」というのは、実は一生やってこない日なのです。

だから、本当に取り組むべきことは、今日やらなければいけない、ということです

しかし、私たちの頭の中にあるのは「これから先、まだまだ時間はある」という思いです。

取り組む時間はあるから、今すぐやらなくてもどうにかなると思って、どんどん先延ばしにしてしまうのですね。

そんな怠惰な心に喝を入れるのが、「明日はない」という言葉です

当たり前ではない「明日」

いつ死んでもおかしくないのは、病気にかかった人だけのことでしょうか。

私たちの耳には、日々、事件や事故で亡くなるたくさんの人の情報が入ってきます。

そういう事件や事故に巻き込まれた人たちは、自分がそんなことになるとは露ほども思わず、「明日がある」と信じていたはずです。

その点、私たちと何も変わらないのです。

「今日で最期」という日は、誰にでも必ずやってくるのですが、それは決してずっと先のことではありません。

日々のニュースは、いつ何が起きるか分からない世の中で、「明日がある」ことが決して当たり前ではないことを教えてくれます

今日自分の身にもしものことがあったら、明日はやってこないかもしれないのです。

「明日はない」の思いが「今日」を大事にする

アップル社の元CEO故スティーブ・ジョブズさんは、「今日が最期の日だったら」と毎朝自分に問い続けたと言っています。

もし、今日が最期の日だったら何をして過ごすべきか。

それを考えてきたからこそ、1日1日を無駄にすることなく、大事業を起こすことができたのですね。

浄土真宗を全国に弘められた蓮如上人は「仏法には明日ということあるまじき」と言われています。

明日もあると思えば、仏教は真剣に聞けません。

だから、明日はないと思って、今日真剣に聞きなさいよ、と教えられたのです。

「明日はない」という言葉は、「今日」という日の有難さに気づかせてくれる言葉です

ありふれた何気ない1日は、本当はかけがえのない、大事な1日であることを知れば、時間の使い方を真剣に考えられるのではないでしょうか。

それでは、また(^^)/

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