スタッフブログ 暮らしの中で

言葉にできない言語道断な世界とは? 仏教で説かれる2つの幸福

 
ダイヤ

2018/04/14

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

チューリップ企画スタッフのわかです。

語彙力ブームは女子高生の間でも

最近語彙力がブームになっているようです。

語彙力関係の本が次々と出版され、書店に並んでいます。

普通の言葉を丁寧に言い換えたり、気の利いた言葉を返すことができると、相手からの印象もぐっと良くなります。

それは、語彙力があればこそなのでしょう。

そのように、大人のたしなみとして関心を持たれている語彙力ですが、実は女子高生の間でもブームになっているのだそうです。

昨年、女子高生の流行語ランキングでは、「語彙力」が10位以内にランクインしていたのだとか。

ツイッターなど、SNSに文章を投稿する際、ちょうどいい言葉が見つからなかったりすることがあります。

そのような時、文章の終わりに(語彙力)と添えて、自分には語彙力がない、あるいは、とても言葉では表現できないことをアピールするのだそうです。

面白い表現方法をするものですね。

言語道断の本来の意味とは?

何か人に伝えたいと思ったら、言葉が何よりも重要です。

どんなことも、言葉を通して伝わっていくものだからです。

面白かったと一口に言っても、具体的に何がどう面白かったのかということはその一言だけでは伝わってきません。

もし語彙力があれば、自分の感情や、そのときあった出来事をより詳細に伝えることができますよね

だからこそ、語彙力を身に着けたいと思う人が増えているのかもしれません。

ところが、どれだけ語彙力があっても伝えられないこともあります。

仏教には「言語道断」という言葉があります。

これは奥深い心理は言葉では表現できないことを表している言葉なのだそうです。

言語道断は一般的にも聞く言葉で、「とんでもない」とか「もってのほか」という意味で使われています。

しかし、本来は、「深すぎて言葉にならない」ということを表現されていたのですね

仏教に説かれる2つの幸福

仏教に説かれているのは、すべての人が絶対の幸福に救われる道です。

幸福には、絶対の幸福相対の幸福の2つがあると言われています。

相対の幸福とは、文字通り、比較相対して喜べる幸福ということ。

私たちはいろいろなものと比べて初めて判断することができます。

以前ある番組で、「ジャマイカの人は皆足が速いのか」という検証がされていました。

足が遅いと言っているジャマイカの人を数名集めて実際に計測してみたのですが、遅いどころか、皆通常より速いタイムでゴールをしていました。

しかし本人たちは、「ジャマイカの中では遅い」と言うのです。

比べる対象によって、速いと感じるか遅いと感じるかは全く違うのですね

幸せもまた、他人と比べて判断しているのではないでしょうか。

あの人よりはましだなあと思えば、幸せを感じることができるのでしょうが、自分より幸せそうな人を見るとそれを羨む心ばかりが出てきます。

私たちが日々感じ、求めているのはこの相対の幸福なのです。

相対の幸福は、自分より下の人と比べれば喜びを感じられるものですが、自分より上の人と比べると、途端に色あせてしまうものです。

相対の幸福は、壊れやすいということから、「ガラスの幸せ」とも例えられます

「幸せを失っては新しいものを求める」の繰り返しをしているのが人生と言えるかもしれません。

そんな私たちが、決して崩れることのない絶対の幸福になれる道を説かれているのが仏教です

相対の幸福が「ガラスの幸せ」なら、絶対の幸福は「ダイヤの幸せ」と言われます。

絶対の幸福のことを、親鸞聖人は、「金剛心」と教えられています。

金剛とは硬いということ。金剛石とは、最も硬い石のことで、ダイヤモンドのことです。

金剛心とは、ダイヤモンドのように輝く、決して崩れたり壊れたりしない幸せであり、今日の言葉でいうと、絶対の幸福ということです。

絶対の幸福とはどんな世界?

では、絶対の幸福とは具体的にどんな幸福なのでしょうか。

親鸞聖人はこれを「不可称・不可説・不可思議の功徳」と説かれています

「功徳」とは幸せのことです。この幸せは、言うことも、説明することも、想像することもできないと言われているのです。

まさに言語道断、言葉ではとても表現できない世界だということです。

しかし、表現できないといっても、言葉にしなければ、伝えようがありません。

言葉ではとても表現できない世界を、どうしたら伝えられるだろうかと悩みに悩まれ、考えに考え抜かれて説かれたのが仏教なのです

お釈迦さま、親鸞聖人は、よく譬えを使われて絶対の幸福の世界を教えてくださっています。

その一つ、親鸞聖人のお言葉を紹介します。

「大悲の願船に乗じて、光明の広海に浮かびぬれば、至徳の風静に、衆禍の波転ず」

(教行信証)

「難しいことを難しく伝えるのは易しく、難しいことを易しく伝えるのは難しい」といわれるように、よく理解された方でなければ、できることではありません。

絶対の幸福の世界を、私たちに分かる言葉で教えてくださるのは、絶対の幸福の身になられた親鸞聖人だからこそです。

真実の説かれたお言葉を続けて学んでいきたいと思います。

それでは、また(^^)/

-スタッフブログ, 暮らしの中で

この記事を書いたスタッフ
わか
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。 静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。 日常の様々な出来事を物語化することが好きです。 学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。 そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。 今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!