前向きな逃げ方のススメ 「逃げ恥」と「諦観」
2020/01/16
火曜日担当のチューリップ企画わかです。
突然ですが、皆さんは「逃げ恥」というドラマを知っていますか?
インターネット上では毎週のように話題になっているドラマなんですが、私自身、ネットで名前を知り、そんなに面白いならということで見たら見事にはまってしまいました(^_^;)
毎回少しずつ視聴率が上がっていくドラマというのも最近では珍しい気がします。
ここではあえて内容に触れることはしませんが、私が面白いなと思った理由の一つにはそのタイトルがあります。
「逃げ恥」というのはもちろん略称で、正式には「逃げるは恥だが役に立つ」というハンガリーのことわざを用いた題名が付けられています。
このことわざには「戦う場所を選べ」とか、「自分の土俵で戦え」という意味があるそうです。
逃げることは恥?
生きていれば当然自分の苦手なことにぶつかることがある。どう頑張っても自分にはどうにもならないと知った時、私たちは「自分はなんてだめな人間なんだろう」と落ち込みがちです。
それが極限に達して自ら命を絶つ人だって実際にいるのです。
人は、何かから逃げることを「恥ずかしいこと」として否定する傾向にあるようです。
もちろん、時には何かに立ち向かっていかなければならないことはあるでしょう。逃げてはいけない場面だってあります。
しかし、登れない壁を前にして、そこで一歩も前に進めずリタイアしてしまうくらいなら、迂回してでもいいのだと思います。
逃げることで別の道を見出し、また前に進むことができるなら、それは必要なことであり、「役に立つ」選択です。
ありのままを見る「諦観」のすすめ
仏教には「諦観」という言葉があるそうです。「諦」は「あきらか」、「観」は「みる」ということなので、合わせて「あきらかにみる」ということです。
この「あきらかにみる」という言葉が段々変化して「あきらめる(諦める)」という言葉になったのだそうです。
「諦める」というのは、今でこそマイナスイメージな言葉として捉えられていますが、元をたどれば「諦かに観る」、「ありのままの姿を見つめる」という意味があったのだそうです。
元々の意味からすれば、「今の現状を知って、その上でどうすればいいかを考える」という前向きな選択をすすめる言葉のように思います。
どうしてこんな正反対の意味になってしまったんでしょうね。捉え方の問題でしょうか。
できないことをできないと明らかに見れば、いっそすがすがしい気分にもなります。
「じゃあ自分にできることはなんだろう?」と視点も変わってくるのではないでしょうか?
「自分の土俵で戦う」ということは、「自分の得意なことで力を発揮せよ」ということ。
ある場面では行き詰っても、他のところで自分の力が必要とされる場面は必ずあるのだから、そこで頑張れということです。
どんなことも捉え方一つで前向きにも後ろ向きにもなるのですね。
「逃げるは恥だが役に立つ」
最初聞いた時は意味が分からず、クエスチョンマークが浮かびましたが、よくよく聞けばとてもいい言葉です(*^_^*)
「逃げ恥」とは、心の向きを変えて進むという選択
自分の力が発揮できる場所を見つけるためには、立ち止まるより動くことが大事なのかな、と思います。「自分にはできない。だからダメなんだ」
「自分にはできない。なら、別のところで頑張ろう」
できないという事実は同じでも、心の向きは全く違います。
私自身、ついつい前者の考えに陥りがちですが、できないことは周りの人の手を借りたっていいし、一旦保留にしたっていいんです。
そうして自分の活躍できる場所を見つけ、逆に他の人を助けられるようになったら、それこそ「あの時逃げたことは役に立った」と胸を張って言えるでしょう。
現状を「あきらかに見て」、その上で明るい気持ちを持って次の可能性に歩みだせる自分でありたいものです(^^ゞ
こちらの記事でも「逃げ恥」から紹介しています。
「逃げ恥」から考える人間関係で大事なポイント 忘れちゃいけない「和する努力」
今日は火曜日、「逃げ恥」の放送日ということで私はとてもわくわくしています(^^♪
そんなわけで、今日も一日頑張りましょう!
それでは、また(^^)/ -スタッフブログ, メディア
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!