悲しい時は一緒に笑おう 笑顔を絶やさない人が幸せになる理由
2020/01/16
皆さん、こんにちは!
チューリップ企画スタッフのわかです。
「あなたが笑えば」
「あなたが笑えば、世界はあなたと共に笑う。あなたが泣くとき、あなたは一人で泣く」
アメリカの詩人、エラ・ウィーラー・ウィルコックスの代表作です。
自分が笑顔でいれば、相手も笑顔になってくれる。
笑顔が素敵な人には、たくさんの人が集まってくる。
本当にこの詩の通りだなあと思います。
お釈迦さまは、人に笑顔で接することもまた布施だと説かれました。
「布施」というのは「普施」とも書き、「普く(あまねく)施す」という意味があります。
差別なく、どんな人にも施しをするということです。
「布施」はお坊さんにお金を渡すこと?
「布施」というと、一般にお坊さんにお金を渡すことだと思っている人が多いようです。先日、友人がふと思い出したように言っていました。
「そういえば、『お布施』ってお坊さんにお金を渡すことだと思っていたけど違うんだね。この前そのことを初めて聞いてびっくりしたよ」
どこからそういう話題になったのかはよく覚えていませんが、私自身仏教を学ぶまでは「布施」という言葉の意味を誤解していたので、その気持ちはよく分かりました。
しかし、本来の意味からいえばお坊さんにお金を渡すことだけが布施ではないのです。
布施は、現代語で言えば「親切」ということ。
私たちが周りの人にお金や物を施すのも布施だし、お金や物などに限らず、優しい言葉や心をかけるのもまた布施だと教えられています。
お金や物がなくても与えるものがある!
お釈迦さまはお金や物を持っていない人でもできる布施をいくつか挙げられましたが、その中でもすぐに実践できるのが、笑顔です。お経には、笑顔で人に接することを和顔悦色施(わげんえっしょくせ)と教えられています。
ちょっと目元の筋肉を動かせば誰でも簡単に笑顔が作れますよね。
人が笑う時に使う筋肉は、怒る時に使う筋肉よりはるかに少ないのだそうです。
怒れば人との関係も損ねるし、自分もいい気分はしないし、筋肉を多く使う分しわも増えるのだとか。
笑顔でいれば、わずかなエネルギーで、人との関係も良好になるし、自分の気持ちも晴れやかになってきます。
いいことずくめなのです。
本当に立派な人とは?
しかし、笑顔が大事だと分かっていても、どうしても余裕がない時があります。自分が忙しい時、悲しみに沈んでいる時、落ち込んでいる時。
そんな時に笑顔を作る気持ちが起きてくるかというと、なかなか難しいことだなあと思います。
苦しみや不安で、頭の中はいっぱいだからです。
ウィルコックスは以下のような作品も残しています。
「人生が歌のように流れている時に楽しい気分になるのは容易だ。
だが、立派な人とは、何もかもうまくいかない時でも笑える人だ」
一番大変な人が一番明るい
フリーアナウンサーの小林麻央さんは、現在がんの闘病中です。ご自身が非常につらい状況の中、ブログにはいつも前向きな言葉が綴られ、記事を読んだ多くの人から「元気をもらった」「勇気づけられた」という声があがっています。
病気になるということは非常につらく、悲しく、不安なことです。
一番大変な思いをしているのは間違いなく病気と闘っているその人自身。
心は暗く、先が見えなくて、顔もこわばってきてしまうかもしれません。周りの人に八つ当たりしたくなるかもしれません。
そのまま悲しみに身を投げ出したくなるでしょう。
そんな中でも、小林さんは周りの人への思いやりを忘れず、優しさを忘れず、今も素敵な笑顔を見せてくれています。
昨年11月、英国放送協会(BBC)から、影響力を持ち、人の心を動かす女性の1人として「今年の女性100人」に選ばれていましたが、本当に立派だなあと思います。
心で泣いても顔は笑って
どんなに心は辛く、苦しい状態にあっても、いつも周りの人のことを気遣い、元気を与えることができる。難しいことだからこそ、そのようにできる人はとても素晴らしいと思います。
そして、そのようにできる人は、決して一人ぼっちにはならないのでしょう。
自分が大変な中でも、常に人に与え続けているからです。
私たちにも、日々いろいろなことがあって、笑顔を作れるような気持ちになれない日もあるでしょう。
しかし、そういう時こそ、人に笑顔で接することを心がける。
「情けは人のためならず」というように、布施をしたその人自身が幸せになるのです。
沈んでいた心も明るくなって、皆が一緒に笑ってくれる。
悲しい時も一人で泣くことはなくなるでしょう。
笑顔で世界に元気を与える小林さんのように、実践していきたいと思います!
それでは、また(^^)/
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この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!