失って後悔する前に 衝突した時のための大切な心がけ
2020/01/16
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。
たこ焼きはすぐに食べる?
先日見ていた番組で、たこ焼きを熱いうちに食べるか冷ましてから食べるかという議論が交わされていました。たこ焼きというと熱いものの代名詞です。
出来たてが一番美味しいとは思いつつも、猫舌だと口の中をやけどするのが怖くて、すぐに口に入れるのはためらわれるのが正直なところですよね。
しかし、関西出身の出演者たちはそろって熱いうちに食べると回答し、実際に熱いたこ焼きを食べてもけろりとしていました。
猫舌というのは、実は体質ではなく食べ方の問題で、猫舌だと言っている人でも、食べ方を変えれば熱いうちに食べることができるのだそうですね。
関西の人たちは幼いころからたこ焼きを食べ慣れているので、食べ方が自然と身についているのだそうです。
この時の番組では、関西出身者とそれ以外とできれいに分かれていて、おもしろいものだなと思いました。
それはやはり、育ってきた環境が違うからなのでしょう。
意見の衝突が起きるのはなぜ?
すぐに食べる人の意見としては、熱いうちに食べた方が美味しいし、作った人にも配慮ができているというもの。反対に、冷ましてから食べるという人は、熱いものは熱いし、口の中をやけどしたらその後は美味しさも分からないという意見でした。
両者とも、相手の意見を受け入れる様子は見られません。
強く信じていることであればあるほど、自分の主張は曲げられないんですよね。
私たちは、人生で様々な人に出会いますが、会う人会う人自分とは違う人ばかりです。
それぞれ育ってきた環境も、習慣も、価値観も違うから当然なのですが、違うからこそ、意見の衝突もたくさん出てきます。
好きなようにすればいいと言えればいいのですが、同じ集まりに所属している仲間であれば、そういうわけにもいきません。
通常は、意見が分かれながらも、うまく折り合いをつけて仲良くやっていくもの。
しかし、私たちは度々誰かと衝突することがあります。
協力したほうがいいと分かっているはずなのに、衝突してしまうのはなぜなのでしょうか。
自分の思いを押し通したい心
仏教では、人間のことを「煩悩具足の凡夫(ぼんのうぐそくのぼんぶ)」と説かれ、「煩悩でできているのが人間である」と教えられています。煩悩とは文字通り私たちを煩わせ、悩ませるもので、全部で108つあると言われます。
年末に除夜の鐘を108回つくのは、煩悩の数からきているというのは有名な話です。
その煩悩の1つが「慢(まん)」です。
慢とは、自惚れ心のこと。一口に自惚れ心といっても、7種類あり、これを「七慢(しちまん)」と教えられています。
以前にも、別の記事で紹介したことがありますので、詳しい説明はそちらをご覧ください。
→大事な忠告に耳をふさいでいませんか? 正しい方向への忍耐の大切さ
この七慢の中に、「我慢(がまん)」という、自分の考えが正しいと信じ、自分の思いをどこまでも押し通そうとする心があります。
違う意見を持っている人同士が、お互いに自分の思いを押し通そうとしたら、衝突は避けられないのではないでしょうか。
人と衝突する時は、この我慢が出てきている時かもしれません。
意地を張って後悔していませんか?
自分自身がそこまでこだわりの強くないことであれば、相手の意見を尊重して、折れることができます。相手の言い分をちゃんと聞いて、的確にアドバイスすることもできると思います。
ところが、どういうわけか、自分が正しいと思っていることに関しては、てこでも曲がらないのが私たちなのです。
それが、本当に正しくて、曲げてはならない大事なことなら、たとえ相手と決別しても後悔はないかもしれません。
でも、実際には「なんであの時意地を張ってしまったのだろう」と、人間関係を損ねて後悔している人が多いのではないでしょうか。
衝突した時に大切な心がけ
誰にでも自分の意見を押し通したい心はあるもの。だからこそ、一度立ち止まって自分の心に向き合ってみるのも大切なことかもしれません。
相手の意見は本当に受け入れられないものなのか。
自分が押し通そうとしていることは、本当に正しいのか。
目の前の人との関係を失ってまで、主張すべきことなのか。
ヒートアップしてきたな、と思ったら、深呼吸して自分に問いかけてみましょう。
意地を張って大事なものを失うことのないよう、日頃から自分自身の心をよく見つめておきたいと思います。
それでは、また(^^)/ -スタッフブログ, 暮らしの中で
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!