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人生を決めるカギは「自業自得」 ハリーが居場所を手に入れた理由とは

 

2020/01/16

皆さん、こんにちは!
チューリップ企画、スタッフのわかです。

最近は『ハリー・ポッター』シリーズの作者、J・K・ローリングさんが監修を務めた映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が人気なようですね。
小説も、『ハリー・ポッターと死の秘宝』のその後を描いたシリーズ最新作が発刊され、非常に反響を呼んでいます。

先日、最新作の公開記念で映画の1作目と2作目が2週にわたりテレビで放映されていて、懐かしくなりました。

私が『ハリー・ポッター』シリーズを初めて手に取ったのは小学生の時。母から「面白そうだから読んでみたら?」と本を渡されたのがきっかけでした。

最初はとても面白そうだとは思えず、しぶしぶといった感じで読んでいたのですが、物語が進んでいくにつれ、その面白さに引き込まれていきました。

自分の人生を決めるもの

先日放映されていた第2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、物語の終盤、事件を解決した主人公ハリーと魔法学校の校長、ダンブルドアとの対話のシーンが描かれていました。

事件の黒幕と能力が似通っていて、非常に共通点が多いという事実に愕然とし、自分には悪に染まる素地があるのではないかと自信を無くしていたハリー。

ダンブルドアにその思いを打ち明けると、校長は穏やかにハリーに語りかけました。

「自分が何者であるかは、もって生まれた才能で決まるのではない。自分がどういう選択をしたか、で決まるのじゃ」

才能をいかに使うかは持ち主次第

考えてみれば、魔法は使えませんが、私たちも一人一人何かの才能を持っています

運動神経がいいとか、頭がいいとか、絵がうまいとか、歌唱力があるとか。

しかし、才能を持っているからといって、必ずしもそれを使わなければいけない、というものでもありません。

魔法も、才能も、目には見えなくても、持ち物の一つ。

それをいかに効率よく、うまく使えるか、というのはその人自身にかかっています

そもそも、それ以前に、持ち物を使うか使わないかは持ち主の意思でどうにでもできるわけです。

「自業自得」の本来の意味

自業自得」という言葉があります。

日常でもよく聞かれる言葉ですが、元々は仏教用語だそうです。

」というのは「行い」ということ。「」というのは、自分に現れた結果、「運命」のこと。

つまり「自業自得」とは、「自分の行いが自分の運命を決める」ということです。

だから悪い結果に限らないのです。

私たちが「自業自得」を使う時は、「テスト前なのにゲームばっかりしてるからそんな点数とるんだ。自業自得だ」とか、

「あれだけ布団で寝なさいって言ったのにコタツなんかで寝るから風邪をひくのよ!自業自得でしょ」とか、悪い結果が来た時に限ります。

しかし、本来の意味からすれば、「いい結果悪い結果関係なく自分の行いによって自分の運命が決まる」ということになります。

「魔法」は簡単に使えるものか?

もし、他人や環境によって自分の人生が決まってしまうなら、一生懸命努力しようという気も起きてきません。

魔法」という言葉には、普段できないようなことが簡単に何でもできてしまうようなイメージがあります。

そういう描き方をされている話も実際多いのだと思います。

しかし、それなら努力なんて全く必要なくなってしまいます。羨ましいなとは思っても、共感はしづらいかもしれません。

『ハリー・ポッター』シリーズの中では、登場人物たちはそれぞれに一生懸命努力して魔法を習得しています。

時には失敗して傷ついたりしながら、それでもあきらめずに立ち向かっていく姿を見ると、応援したくなるし、自分も頑張ろうという気になってきます。

未来を切り開いたのは…

物語の冒頭、ハリーは大変不遇な環境にありました。

家に居場所はなく、孤独で、決して恵まれた状況になかったハリー。魔法学校に入学した後も、次々と彼の前に困難がやってきます。

悩み苦しみながらも、自らの意志で降りかかる困難に立ち向かったハリーは、気づくとたくさんの信頼できる仲間に囲まれ自分の居場所も手に入れていました

仲間も、居場所も、勇気も、魔法がもたらしたものではありません。

すべて、自らの選択によってハリーが自分で手に入れたものです。

困難に立ち向かい、未来を切り開いたのは間違いなく彼自身なのです。まさにこれぞ「自業自得」です。

どれだけ不遇な環境にあっても、「どうせ自分は恵まれていないから…」「どうせ自分にはこんな能力しかないから…」と腐らず、一生懸命努力を続けられるか。

そこに自分の人生を決めるカギがあるのですね。

たとえ魔法が使えるとしても、それを使うのはその人自身。

どんな才能も、その人の選択次第でよい方にも悪い方にも転ぶことを、知らされました。

映画を見て、無性に小説が読みたくなったのですが、今手元にないのが非常に残念です(^_^;)
また実家に帰った時にでも読みたいと思います。

それでは、また(^^)/

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