星野源さんが語る「生死一如」 輝きを増す日々の理由とは
2020/01/16
チューリップ企画、スタッフのわかです。
年明け最初の投稿となりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
気づいたら新年が明けてしまいましたね。
個人的に、昨年は本当にいろいろなことがあり、特に早い1年だったと感じます。
皆さんにとってはどんな1年でしたか?
多彩な能力を持つ星野さん
さて、年末の風物詩と言えば紅白ですね。今回も選ばれた人と選ばれなかった人の悲喜こもごもがありましたが、
昨年は紅白で星野源さんの「恋」が聴けて私はとても満足です。
「恋ダンス」の火付け役となった「逃げ恥」は、年末、期待通りの爽やかさで最終回を迎えました。
このドラマで大ブレークした星野さんは、俳優としての才能はもちろん、歌手としても、コラムニストとしても、様々な分野で力を発揮しています。
私が時々チェックしているNHKのコント番組にも出演しており、本当に多彩だなあと見ていました。
波乱万丈の過去 病気との闘い
今の姿を見ると順風満帆な人生を歩んでいるように思える星野さん。しかし、そんな星野さんには壮絶な過去があったのだそうです。
小学生時代にはいじめによってパニック障害を発症。それが元で高校時代には引きこもりになってしまい、かなり精神的に追い詰められてしまいました。
それでも何とか立ち直り、歌手活動を始めるも、2012年にはくも膜下出血で倒れ、生死の境をさまよいます。
なんとかくも膜下出血からは生還しますが、待っていたのは壮絶な痛みとの戦い。
飲まず食わずで、不眠不休のまま大変な痛みに耐えなければいけない苦しさは、想像も及びません。星野さんはこのとき確実に追い詰められていました。
「今すぐ窓から飛び降りて死んでしまいたい」
今まさに生かされた命でありながら、「死んでしまいたい」とは矛盾しているようにも思いますが、この言葉から、いかに苦しかったのかが伝わってくるようです。
原動力のその理由とは
そうして「死の恐怖」や、壮絶な苦しみを味わった星野さんが、今これだけ精力的に活動し、輝きを増しているのはなぜなのでしょう。星野さんは以前から歌詞に「死」を考えさせるような内容を盛り込んでいました。
それについて、あるインタビューでは以下のように語っていたそうです。
たぶん、死ぬことを書きたいんじゃなくて、
生きることを書きたいんだと思うんですよ。
で、生きることを正直に書くと、死ぬことを書かざるをえないっていう。
死ぬってことをなしにして、前向きにはなれないっていうか。
また、別の時には次のように語っていたそうです。
生と死で言えば、死を叩き込まれたというか。
だからこそ、どれだけ“生”のほうに行っても大丈夫な気がする。地に足を着けていられるというか。
(中略)
人に迷惑がかからないことであれば、どんどんやったほうがいいなって。
だって、もうすぐ死ぬぜ、っていう。どんなにうまくいっても、あと何十年で死んで、無になるぜって。
だから、これからもいろいろやりたいです。
「生死一如」 「死」を見つめることで「生」は輝く
仏教には「生死一如」という言葉があるそうです。「生」と「死」とは全く違うもののように思えますが、実は紙の裏と表のようなもので、切り離すことのできないものなのだと言われます。
私たちは「死」に対して、考えるのもいやだと避けがちですが、星野さんの言うように、「死」を抜きにしては生きることを考えられないのですね。
生死一如だと知ると、人生には限りがあることが鮮明になってきます。
人生には限りがあると知るからこそ、より時間を大切にでき、本当に大事なことが見えてくる。
「成功者」と言われる人たちの多くも、自分の死を考えることで本当にやるべきことが見えると語っているのです。
そう考えると、人生をごまかすことなく真正面から見つめる星野さんは、まさに今生きている時間の大切さを身に染みて知らされているのでしょうね。
星野さんの原動力の一端を垣間見たような気がしました(^^ゞ
過去の辛く苦しい経験が、今の輝きにつながっているのだと知ると、より応援したいという気持ちになってきます。
人生を深い視点で捉えている星野さんの今後の活躍を期待しつつ、自分自身もより今の時間を大事にできるよう、人生を見つめていきたいと思います(*^_^*)
関連して、こちらの記事では「諸行無常」と知るからこそ分かることを紹介しています。
→戦時中と現代が重なる映画 「この世界の片隅に」から知る「諸行無常」
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この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!