目的を持つと何が変わる? 何のために生きるのかを考えるべき理由とは
2020/01/16
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。
伊勢谷さんの原動力
最近、テレビでよく伊勢谷友介さんを見かけます。何年か前に大河ドラマで高杉晋作を演じていたのを見て以来、注目している役者さんの1人です。
伊勢谷友介さんといえば、俳優としても活躍する一方で、自ら会社を起ち上げていることでも知られています。
いろいろと活動的に動かれている伊勢谷さんですが、その原動力の一つは目的を持っているかどうかなのだそうです。
小さいころから「何のために生きているのか」を考え続けてきたという伊勢谷さん。
あるインタビューでは、以下のように語っていました。
「大人にも同級生にも、考えすぎってめちゃくちゃ言われていました。
多くの人が、自分が何のために生きてるのか、答えを出すことを忘れて生きてしまいます。
そうすると今、自分ができることの中でしか探せなくなっちゃう。
誰もが一回は考えたことがあると思います。なんで生きているんだろう、なんで勉強するんだろう、なんで働くんだろうって。
でも答えを出さない人が多い。正解としての答えなんて誰も分からないんです。でも、自分としての答えは出せる。
何のために生きているのか、命の意味は何なのかが分かれば、目的と夢、なすべきことが見えてきます」
(引用:https://mens.oricon.co.jp/feature/30/2/)
何のために勉強をするの?
小学生の頃、宿題に嫌々取り組む私を見て父が言いました。「そんなに嫌ならやらなきゃいいだろ。お前は何のために勉強するんだ」
その当時、私が持っていた答えは、「やらないと先生に怒られるから」でした。
しかし、それが答えにならないことは幼い私にも理解できていました。
父の言葉にぐうの音も出なかった私は、やっぱり先生に怒られるのが嫌だったので、口をつぐんで宿題を続けました。
大人しく机に向かいながらも、「何のために勉強するのか」という問いに答えられないことが無性に悔しくて、それからしばらくは、この問題と一人で格闘していたのです。
その後、私が導き出した答えは、「ちゃんとした会社に就職するため」でした。
父にその答えを言う機会はありませんでしたが、私は答えを導き出せたことで満足していました。
今考えると、なぜその先を考えなかったのか不思議でなりません。
生きることの目的って?
なぜ勉強するのか、と聞かれた時、多くの人は「受験に合格するため」あるいは「しっかりした職業に就くため」と答えると思います。では、なぜ働くのか、と聞かれた時、いろいろと理由はあっても、つまるところ「お金を稼ぐため」という答えに行きつくのではないでしょうか。
「何のためにお金を稼ぐのか」とくれば、「生きるため」。
では、「何のために生きるのか」。そこに関しては答えを出せないまま、そもそも疑問にも思わないまま過ぎ去っていくのかもしれません。
これはとても深い、簡単には答えられない問題だからです。
ところが、目的を持っていないと、困ったことに生きる気力も出てこないのです。
目的を考えることがなぜ必要なのか
もし、自分が部活をしていて、「全国大会で優勝する」という目的を持っていたら、きっと普段の練習から真剣になると思います。そして、普段の練習から本気であれば、たとえ練習試合であっても、勝てばすごく嬉しいのではないでしょうか。
大変な練習だって、大きな目的を達成するためならば頑張れるはずです。
逆に、特に目的もなく、「なんとなく」入った部活だったら、普段の練習にも力が入りません。
普段の練習に力が入っていなかったら、万が一試合で勝つことができたとしても、そこまで喜ぶことはできないのではないでしょうか。
目的なくやっていることなので、練習を頑張る理由もありません。
勉強をするのも、仕事をするのも、生きていくのも、大変なことです。
そうやって大変な中を頑張って乗り越えて生きていくのは一体何のためなのか。
「先生に怒られるから」とか「上司に怒られるから」とか「死ぬのが怖いから」という消極的な理由ではなく、せっかく同じ時間を過ごすなら明るい気持ちで臨みたいというのが正直なところです。
目的をはっきりと示された仏教
浄土真宗の親鸞聖人は、人生を荒波の多い海にたとえられ、「難度海(なんどかい)」と言われています。難度海で溺れ苦しむ私たちに、「大きな船があるからそこまで頑張って泳ぎなさい」と教えられているのがお釈迦さまであり、仏教だと説かれているのです。
大きな船とは、すなわち生きる目的のこと。
親鸞聖人の主著『教行信証』の冒頭には、人生に目的があるということがはっきりと示されています。
目的地があると分かっているからこそ、そこまで頑張って泳ごうという意欲もわいてきます。
目的がはっきりすることで、生きることへの意欲も全く違うものになるのではないでしょうか。
生きる目的を知って、心から明るく過ごせる毎日を送りたいですね。
それでは、また(^^)/
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この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!