おたよりから スタッフブログ

「終活」でこれだけは知っておきたい一番大切なこと

 

2020/01/16

皆様こんにちは!
チューリップ企画コールスタッフのわかです。

10月になり、今年も残り3か月となりました。
この前、年が明けたばかりだと思っていたのに、あっという間に1年が過ぎていきます。

忙しい人ほど勉強できる?

日々を忙しく過ごしていると、なおさら早く過ぎて行ってしまうのが時間というものかもしれませんね。

忙しい人ほど勉強できる」と言われます。

この言葉を聞いたときは「忙しかったら勉強する時間が取れないんじゃないかな?」と思ったものですが、忙しい人は限られた時間の中でいかに効率よく勉強するかを考えることができるので、時間を無駄にすることがないのだそうです。

そういえば、小学生や中学生の頃は、時間が無限にあるような気になって、休みの日は1日中家の中でだらだら過ごしてしまい後悔したということが少なくありませんでした。
それを思い出して妙に納得しました。

「時間が限られたもの」という事実を見ることができれば、1日1日を大切にすることができるんですね

人生の終わりに向けての準備「エンディングノート」

それはもっと広く見れば人生においても言えることのようです。

先日、コールセンターに電話をかけてこられた方が、「最近エンディングノートのセミナーに参加しているんですよ」と言われていました。

自治体やNPOなどで説明会があったり、銀行や証券会社などでも「エンディングノート」についてのセミナーが開かれているのだそうです。

「エンディングノート」というのは、人生の終わりに向けての準備として、自身の希望を書きためておくノートのことを言われます。

自分が万が一意識のない状態になってしまったとき、どのようにしてほしいのか。葬儀はどのような形で行ってほしいのか。
それをノートに書き留めておけば、話ができない状態になってしまっても自分の意思を伝えることができます。

遺言とは違い法的な効力はありませんが、家族の負担を減らすための措置として取り入れる方が多いそうです。

お話ししたその方も、「自分の最期くらい自分で考えたいし、子供や孫に煩わしい思いはさせたくないですからね」と言っておられました。

自分の人生を振り返り、前向きに生きていくための「終活」

近年、「就活」ならぬ「終活」という単語もよく聞くようになりました。

「終活」とは「人生の終わりのための活動」の略で、人生の最期を迎えるにあたって執る様々な準備のことを言われています。
「エンディングノート」もその一つというわけですね。

しかしながら、お墓を決めたり、身辺整理をしたりすることだけが「終活」かというと、そういうわけではないようです。
「終活」には様々な形があります。

ある所には、「終活」とは「人生のエンディングを考えることを通じて”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動」だと紹介されていました。

最期を思い描くことで自分の人生の時間が限りあることを知り、初めて人生における時間の使い方を真面目に考えるようになるのだ
と言われます。
残された時間をいかに使うのか、自分自身は本当はどうしたいのか、改めて自分を振り返る機会となるのです

では、具体的にどうしたら後悔なく過ごせるのか。
自分が去っていくとき、子供たちに何を残したらいいのだろう、と悩んでおられる方も少なくないようです。

先日、このような内容のお手紙が届きました。

子どもたちにも受け継いでほしい

終活を考えるようになり、我が家の宗教についてバトンタッチをする時、子どもたちにも納得して受け継いで欲しいと思いました。

色々勉強した結果、やはり代々からの宗教を大切にしたいと考えるようになり勉強したく思いました

(岡山県 60代女性)

身近な人が亡くなって初めて、仏教とはどういう教えなんだろうと考えるようになった」という声もよく聞かれます。

突然のことでそれまで準備もしておらず、仏事などが全く分からなくて戸惑う人が多いようです。日本人で今まで仏教と全く関わりがなかった、という人は少ないでしょうが、教えを誤解したり、
全く知らない人も少なくないと思います。

以前、『とどろき』でも終活をテーマに特集したことがありました。
その内容を少しご紹介します。

ある専門家は、「終活は、自分の人生を振り返り、前向きに生きていくための準備」と語っています。

「えっ?死を考えることがなぜ前向きなの?」と驚く人があるかもしれません。

言うまでもなく、死は、私たちに100パーセント訪れる未来。
一日生きれば、一日死に近づく。今こうしている間にも、確実に墓場へ向かって行進しているのが事実です。

昨今の、先の見えない世相もあり、将来にさまざまな不安が見え隠れします。
“心安く老後を送りたいけれど、国の年金も何だか当てにできないから、経済的な備えが必要だ。体が動かなくなったら、介護をどうしよう。家族にはできるだけ負担をかけたくないし……

真面目によりよく生きたいと思うほど、心配事が山積していることに気づくはず。そんな不安を未来に抱えたままでは、今を思い切り生きられないのではないでしょうか。

備えあれば憂いなし。元気なうちからそれら心配のタネを一つ一つ解決していくことで、“もしもの時”にも慌てずに済みます。

こうして、やがて必ず行き着く「死」へ目を向ける人が増えてきたことは、大変、意義深いことだといえるでしょう。

しかしそのような終活も、最も大事なことが抜けていたならば、すべて水泡に帰してしまいかねません。
最も大切なことに取り組む、それこそ本当の“終活”であることを教えられているのが、仏教なのです

いざというとき、困らぬように、大切な家族と一緒に仏教を学ぶ。これも一つの大切な「終活」かもしれません。

それでは、また(^^)/

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