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一枚の絵が物語る日曜日の午後の憂鬱 人生を明るくする秘訣とは?

 

2020/01/16

皆さん、こんにちは!

チューリップ企画スタッフのわかです。

私の友人に、美術が好きな人がいます。

絵を描くのももちろん好きなのですが、見るのも好きだったので、地元の駅の近くで絵の展示会があるときは誘われて一緒に見に行っていました。

私自身も絵は好きなので、いろいろと見て回るのは楽しかったです。

世の中にたくさんの絵はあれど、その一枚一枚に背景があり、物語があって面白いなと思います

その作者がどのような思いを込めて絵を描いたのか、いろいろと調べてみると思わぬ発見があるかもしれません。

グランドジャット島の日曜日の午後

最近、19世紀のフランスの画家、ジョルジュ・スーラという人の「グランドジャット島の日曜日の午後」という作品を知りました。

画家の人はその時々の感性で絵を描いている印象がありますが、ジョルジュ・スーラという人は色の見え方などを科学的に分析し、何枚も何枚もスケッチを重ねて作品を作り上げる人だったといいます。

「グランドジャット島の日曜日の午後」という作品は点描画なのですが、すべて点で描かれているとは思えないほど柔らかい印象を受けます。

見え方もすべて計算された作品なのでしょうね。

絵の中にはたくさんの人が描かれていて、にぎやかな様子が伝わってくるのですが、その奥には、なんとなく寂しさが隠れているようにも感じられます

日曜日の午後の憂鬱と金曜日の夜の解放感

確かに「日曜日の午後」というと、どこか憂鬱な響きがあります。

なぜ憂鬱なのか。それは、もちろん「休みがもうすぐ終わってしまうから」でしょう。

仕事や学校生活がどんなに順調だったとしても、休日の心地よさには敵いません。

その心の安らぐ日が終わって、また新たな1週間が始まると思うと、ため息も出てしまいます。

逆に、一番心躍るのはいつかといえば「金曜日の夜」ではないでしょうか

毎月月末の金曜日は15時に仕事を終えよう、と勧める「プレミアムフライデー」が2月から始まっています。

昔から「花の金曜日」とも言われるように、明日は休日だという安心感で、気分が晴れやかになるのでしょう。

未来と今との関係

私たちは未来に暗いことがあると、それが心配で今を十分に楽しめなくなりますね

高校時代、合気道部に所属していたのですが、節目節目にある昇段審査は、決まって学校のテストの時期とかぶるのです。

皆がテスト期間で勉強に集中している中、私たちは昇段審査のため部活に励んでいました。

テストも心配だし、昇段審査も心配で、毎回不安な思いを抱えながら過ごしていた覚えがあります。

その時期に、帰りに寄り道して何か食べに行こうと誘われても、頭の中はテストと審査のことで埋め尽くされていて、それどころではありませんでした。

いつもなら楽しめるはずの寄り道も、心に靄がかかった状態では憂鬱のタネとなってしまいます。

反対に、未来に楽しいことがあれば今が大変でも心が明るくなります

大会や行事の後には決まって打ち上げがあったので、日々の練習がどんなに大変でも、楽しい打ち上げが待っていると思えば頑張れたものです

何となく、モヤモヤするなあ、と感じる時は、何か心配事を抱えている時なのかもしれません。

今を明るくするには未来を明るくすることが先決なのですね

明るい毎日を送るためには

生きることは大変で、人生には悩みがつきもの。

1つの悩みを解決して、また悩みが出てきて…ということを繰り返しているのが私たちではないでしょうか。

そういう悩みを抱えたままでは、本当の意味で明るい毎日を送ることはできません

自分の心が抱えるモヤモヤ、憂鬱、寂しさの正体をつきとめ、それを晴らしてこそ、心から人生を楽しめるのではないでしょうか

その正体は、未来が暗いことだと教えているのが、仏教です。

『とどろき』では、私たちの暗い心の正体と、それを晴らす方法をお伝えしていますので、機会があればぜひお手に取ってごらんください(^^♪

それにしても、絵で人を引きつけることができるのはすごいことですね。

ジョルジュ・スーラという人は31歳という若さでこの世を去ったそうですが、彼が研究を重ねた色彩論や技法は、今なお人々を魅了しています。

後世に長く語り継がれる作品には、一種の哲学が隠されているものなのかもしれません。

それでは、また(^^)/

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