移動映画館で「心の復興を」|チューリップ企画の情熱と安全運行への取り組み
2020/01/16
こんにちは。チューリップ企画スタッフのみやこです。
今回はチューリップ企画の事業の一つである移動映画館について、ふだんはなかなかお見せできないドライバーや本社スタッフの熱い思いについてご紹介いたします!
(チューリップ企画が運営する移動映画館について、詳しくはこちらをお読みください。↓↓↓)
【全国へ心からの喜びを 移動映画館とチューリップ企画】https://todoroki.tv/idoeigakan-tulip/
チューリップ企画が「心の復興」のかけ橋に
本社宛に、熊本地震でいまなお避難生活を続けられている70代男性の方から、こんな喜びのメールを頂きました。
今日、熊本地震で避難を続けている私達の仮設住宅に、チューリップ企画の移動映画館が来てくれました。私は南阿蘇村から、隣町の大津町に長期避難をしている住民ですが、仮設住宅が大津町に2か所、本村に4か所あります。道路が寸断されとても不便ですがもう2回来てくれました。私達の村だけでなく、益城町など多くの仮設住宅を廻っていただきました。今日は「親鸞聖人の1巻」の上映でした。スタッフさん、バスのドライバーのお姉さん本当にご苦労様でした。私は、いま、家財道具は無論、家も解体し、何もない生活を老夫婦だけで過ごしています。とても不自由ではありますが、決して不幸ではありません。多くの人に助けられ、私も出来るだけ地域住民の絆をつなぐための活動をさせてもらっています。私に教えてくれたチューリップ企画のおかげなのです。移動映画館は今しばらく九州で活動をしていただけるようです。また勉強する機会があれば、地域の多くの人を誘って是非勉強したいと思っています。ありがとうございました。
「何もない生活だけれど決して不幸ではありません」との力強い言葉に、私たちが励まされる思いです。
移動映画館にかけるドライバーの熱い思い
この男性が「お姉さん」と呼ぶドライバーは、未経験ながら「移動映画館をどうしても運転したい!」と大型免許を取得して飛び込んできました。
熊本の被災地へ向かうには、道ともいえない狭い所を通らねばならない状況です。被災された方に少しでも生きる喜びを感じてもらいたい、この思い一つで移動映画館はどこへでも赴いています。それが「道がないのでバスが進みません。やっぱり行けませんでした」となってしまっては大変です。
だからこそ、女性ドライバーは少しでも不安な点があると、必ず前日に自家用車で下見を行います。それでも当日に心配な点がわずかでもあると、移動映画館をいったん停車し、助手を下ろして向かう先を足で見てきてもらうのだそうです。
本社の運行担当スタッフも「本当に慎重です」「多分大丈夫だろうという精神がない」と感心していました。未経験だからこそ自分を過信しない、念には念をの姿勢が毎日の安全な運行に繋がっているのだと分かります。
安全運行に向けたチューリップ企画のとりくみ
冒頭の熊本の方のように、全国各地で移動映画館を楽しみに待っている方がおられます。確実に映画を上映するためにも安全第一の運行が最重要です。そこで今回は運行の担当部署にどんな取り組みをしているのかインタビューしました(^^)
移動映画館はとても大きなバスですが、安全運行のために特に力を入れている点は何でしょうか?
O部長「3点確認の徹底です。移動映画館を会場へ駐車する際に実行しています」
3点確認とはなんでしょうか?
O部長「以下の3つです。
①誘導コースの確認
②危険ポイントの確認
③助手の位置の確認」
3点確認が大事な理由はなんでしょうか?
担当Nさん「移動映画館は、ふだん大型車が入らないような店にも行くので、入口や駐車場の広さの関係から予期せぬ危険が起こりやすい環境にあります。そのため移動映画館を動かす前に、3点確認をして事故が起きないように準備しています」
O部長 「この3点の確認事項が書かれたマグネットシートを3点確認シートと呼んでおり、 現地近くに到着すると暫定的に移動映画館を仮停車して、3点確認シートを運転席のドアに貼りドライバーと助手で指でさしながら唱和するんです」
確認が徹底しているのですね。
担当Nさん「3点確認のルールは以前からあったのですが、人間なので横着な人が出てきます。なので、指をさしながら唱和して、実際に3点確認をしに行くように変更しました」
O部長 「次に、接触などが起こり得そうな危険ポイントにレッドコーンを配置して安全エリアを確保します。レッドコーンを配置することで3つの効果が得られます。
①危険ポイントを歩いて確認
②ドライバーからの目印になる
③歩行者・通行人からの目印になる」
駐車場内での危険を回避すると同時に、歩行者・通行人への注意喚起にもなるのですね。安全管理にとても気を遣っていることが分かりました。
O部長「運行担当部署のモットーは“現状維持 即是(そくぜ)後退”です。文字通り、常に進歩向上を目指し、現状維持は後退に繋がるという意味です。安全運行は何よりの目標ですが、気を緩めず新しいことに常にチャレンジすることも大切。今後は現場視察を取り入れ、より一層の安全運行に努めていきます」
今日は具体的な取り組みを知ることができ勉強になりました。ありがとうございました。
最後に
これからも皆さまの笑顔を力に、移動映画館は安全第一に努め全国各地を回ります。スタッフ一人一人の思いを乗せた移動映画館がお近くに来た際にはぜひお立ち寄りいただけると嬉しいです♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それでは、また次回ヾ(。・v・。)
-スタッフブログ, 移動映画館この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画スタッフのみやこです。主に電話でのお客様サポートや『朗読版とどろき』の吹き込みを行っています。
信仰心の篤い浄土真宗の家に生まれたので、3歳の時にはすでにお仏壇の前で「正信偈」をあげており、小学1年生の時には諳(そら)んじるまでになり得意顔で親に披露していたものです。平成生まれにしては、ちょっと珍しい特技だったかも?(笑)
兄と弟に挟まれおてんばに遊んでいた私も、思春期になりある悩みが頭をもたげます。それは「私とは何者か?」「死が恐ろしい」…なかなかディープですよね。クラスメイトには悩みに共感してもらえなさそうで、周りより少しクールな中高生だったように思います。
その頃から「仏教に答えがあるのでは?」と仏教書を読んだりするように。なんやかんやあって、今では仏教月刊誌を出版する会社に就職!ブログでは「なんやかんや」で知らされた仏教の深さをお届けしたいと思います。よろしくお願いいたします。