途中で挫折するのはなぜ? 因果応報から知る三日坊主の克服法
2020/01/16
こんにちは!
チューリップ企画スタッフのわかです。
先日、家の中を整理していたら学生時代に書いていた日記を発見しました。
一番最初のページを見ると、続ける自信がなかったと見えて、「三日坊主で終わらないといいけれど」と書いてありました(^_^;)
さすがに三日では終わっていませんでしたが、結局受験勉強が始まる時にやめてしまったようです。
物事を続けるということはなかなか難しいものですね。
「三日坊主」ってどういうこと?
そういえば、「三日坊主」というのは、どこからきた言葉なのでしょうか。調べてみると、昔は寺にいれば衣食住の心配がなかったので、寺に駆け込む人が多かったのだそうです。
しかし、僧侶になったはいいものの、寺での生活は厳しく、生半可な気持ちで入った人にはとても耐えられるものではありません。
そうして、三日ほどで出ていく人が多かったので、そこから物事を続けられないことに対して「三日坊主」と言われるようになったのだとか。
現代でも、楽しそうだからと軽い気持ちで始めてみたら、「思っていたのと全然違っていた」ということですぐに挫折してしまう人がたくさんいます。
仕事も然り、スポーツも然り、趣味も然り。
外から見ればよさそうに見えても、実際には大変なことがほとんどです。
でも、多くの場合、その大変な部分は見えていないんですよね。
羨ましいと感じる人たち
最近中学生プロ棋士の藤井聡太四段が出てきたことで盛り上がっている将棋界。藤井四段に憧れて将棋を始める人も多くいるようですね。
将棋の棋士は、勝っても負けてももらえる対局料、大会を勝ち進んでもらえる賞金、そして指導料や出演料などが主な収入源だそうです。
対局料だけでも十分な額をもらえるようなので、棋士というのはいい職業だなあと思う人がいてもおかしくありません。
好きなことをしてお金を稼げるなら、こんなにいいことはないですよね。
テレビを見ていると、タレントや歌手、アイドルなどが楽しそうに話をしている場面をよく見かけます。
私は小さいころ、テレビに出ている人は楽しそうでいいなあと思っていました。
美味しいものを食べたり、楽しく話をしているし、大きな家に住んで、生活に困らない悠々自適な毎日を暮しているように見えたからです。
理想の裏にある現実
「隣の芝生は青い」と言われますが、おかしなもので、人のものは何でもよく見えてくるんですよね。だからこそ、自分も同じような幸せな結果がほしいと飛び込んでいくのでしょう。
しかし、現実には「こんなはずじゃなかった」と、理想との大きなギャップを感じている人がたくさんいます。
私たちは、人が得ているいい結果ばかりに目が行っているのかもしれません。
将棋界で活躍している人、芸能界で活躍している人のエピソードを見ていると、陰でものすごい努力を重ねていることが窺い知れます。
どんな分野でも、うまくいっている人は、一様に大変な苦労や努力を積み重ねているようです。
常に注目され続けるという不自由さ。
パフォーマンスを維持し続けなければいけないというプレッシャー。
大きな結果を得ると同時に、そういう大きなものと常に闘い続けているのですね。
良い結果はまさに因果応報
「因果応報」という四字熟語があります。一般的に、「因果応報」と聞くと、悪い結果を受けた時にだけ使われる印象があります。
「日頃から悪いことばかりしているから、そんなひどい目に合うんだ」という意味を含んだ言葉です。
しかし、「因果応報」とは、必ずしも悪い結果だけのことではないのです。
これは、仏教の因果の道理からきている言葉です。
因果の道理とは、私たちの運命の原因と結果の関係を教えられたもので、その関係を「善因善果 悪因悪果 自因自果」と教えられています。
「良いことをすれば幸せな結果が来るし、悪いことをすれば不幸な結果が現れる。自分に来る結果のすべては自分の行いに原因がある」ということです。
つまり、「因果応報」とは、良い悪いにかかわらず、原因に応じた結果を受けるという意味なのですね。
聞けば当たり前のことだなあと思いますが、頭では分かっていても、実際できるかというとなかなか難しいものです。
良い結果を受けている人を見ると羨ましいな、という心が出てきてしまいますが、それはまさに「因果応報」。
その人自身が人知れず頑張った結果が現れているというだけなのです。
今後も、注目される人は様々な分野で出てくることと思います。
その時に、活躍しているという結果だけを見るのではなく、その結果を得るまでに重ねられた努力にも想いを馳せられるようになりたいものです。
自分自身、幸せな結果を得るために、継続する努力を怠ってはいけないなと感じました。
三日坊主で終わらないように、何事も意志を持って取り組んでいきたいと思います。
それでは、また(^^)/
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この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!