怠け心に負けない! 良い習慣を身に着けるための大事なポイント
2020/01/16
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。
青山学院の強さの秘密とは?
年始の風物詩といえば箱根駅伝ですね。今年は青山学院大学が逆転からの4連覇を決め、大変話題になっていました。
青山学院大学は、4年前まで、1度も優勝経験のない大学でしたが、初優勝を飾ってからは、圧倒的な強さで勝ち続けています。
強さの秘密はいろいろなところで語られています。
選手たちの自主性を重んじたり、監督が常に前向きに強気な姿勢でいることも要因としてはあるかもしれません。
中でも、私がすごいなと感じたのは、組織の中でのルールを細かく決め、それをきちんと守ることを徹底しているということです。
監督は選手たちに、基本的なルールを守ることは組織の基本だと教えているのだそうです。
特に、時間を守ることは、陸上競技をする上で欠かせない約束事と指導しているのだと聞きました。
陸上競技のイロハよりも先に、人間形成の基本を身に着けなければならないということなのですね。
基本が身につかない理由
挨拶をしなさいとか、時間を守りなさいとか、私たちは子どものころから教えられてきて、大事なことだと知っています。できて当然と多くの人が思っていますが、こうして改めて指導をされているということは、できていない人が多いということなのでしょう。
子どもの頃に身に着けてきたはずのことが、できなくなってしまうのはなぜなのでしょうか。
私たちには、頑張りたくない、怠けていたいという心があるからです。
これを仏教では睡眠欲(すいみんよく)と言われます。
挨拶は面倒だからしたくない。
まだ眠いし、ギリギリまで寝ていても大丈夫だろう。
大事だとは分かっているけど、動くのは面倒。
そんな思いから、いろいろと理由をつけてやらなくなってしまうのでしょう。
お釈迦さまが勧められる「精進」
しかし、そのように怠けることを懈怠(けたい)と言われ、お釈迦さまは悪い行いだと教えられています。睡眠欲は煩悩。誰にでもある心ですから、心のままに行動していけば、必ず悪い方向に流されてしまいます。
その心と戦って、一生懸命努力しなさいよと精進(しょうじん)を勧められているのです。
精進とは、「精進料理」という言葉で聞かれたことがあるかもしれません。
精進料理といえば、お寺で食べられているような、肉や魚を使わない料理のことを言われますが、精進とは、もともと「精を出して進む」ということで、努力するという意味です。
しかしながら、怠けたい心いっぱいの私たちがその心に打ち勝って努力していくのは、なかなか大変なことです。
一時は頑張れても、すぐにまた怠け心が顔を出し、継続できないのです。
そういう私だからこそ、縁がとても大切です。
因縁生起だからこそ
仏教では、因縁生起(いんねんしょうき)と言われ、すべてのものは因と縁が結びついて生じると教えられています。米でたとえるなら、因はモミダネ、縁は日光や水や、土、栄養など、米を作るのに必要な環境のことを言います。
モミダネを机の上に置いておいても、いつまでも米はできません。
いくら環境が整っていても、モミダネが無かったら、やっぱり米はできません。
因と縁が揃って初めて、米という結果が生じるのです。
因とは私の行いのことです。
もしも私に駅伝選手としての才能があったとしても、それだけで優勝という結果は得られません。
チームの仲間や監督、学校のバックアップ、当日の天候状況など、様々な要因があって初めて、結果がついてきます。
どういう環境に身を置くかはとても大切なのです。
良い習慣を身に着けるために
挨拶や返事、約束を守ること。掃除をすること。感謝の言葉を述べること。これらは当たり前のことですが、怠けたい心いっぱいの私たちだからこそ、当たり前のことを当たり前にするのが難しいのではないでしょうか。
しかし、やらなくていいということではありません。
これらのことがきちんとできていないと、人は決して私のことを信用してくれないからです。
こういった基本的な良い習慣を身に着けるためには、そういう環境に身を置くのが一番。
縁の力を借りて、自分を律していけば、何も考えなくてもできるようになっていきます。
チューリップ企画では、毎朝朝礼の際、皆で挨拶と返事の練習をしています。
一人では続かなくても、皆でやると、自然と習慣になっていくんですね。
良い行いを習慣化していきたいけれど、自分ではなかなか続かない。
そんな時は、家族や友人、職場の仲間などで一緒に取り組んでみるのはいかがでしょうか。
皆で一緒にレベルアップしていきたいですね。
それでは、また(^^)/
縁についてはこちらの記事でも書いています。
タラレバ娘の目を覚ました熱意 つまずいた私を立ち上がらせる縁の力とは -スタッフブログ, メディア
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!