人類の未来を切り開くカギは「心」にあり 人工知能の権威が信頼する仏の教え
2020/01/16
皆さん、こんにちは!
チューリップ企画スタッフのわかです。
人工知能の実現は…
小学校の頃に読んでいた物語の中に、人間のように会話ができる人工知能のキャラクターが登場していました。ロボットが知能を持ち、人間と同じように会話をして、生活する。
ドラえもんとか、鉄腕アトムとか、そういうロボットが登場する物語は今までにもたくさん作られてきています。
でも、それはあくまでも物語の中だからこそ成立するのであって、実現するのはずっとずっと後のことだろうと子ども心に思っていました。
進化し続ける人工知能
しかし、科学技術の発達はすさまじく、人工知能の研究もだいぶ進んだようです。アイフォンに搭載されているSiri(シリ)という機能は、私たちが身近に人工知能の存在を感じられる画期的な発明です。
Siriに質問をすると、ちゃんとそれに見合った回答をしてくれ、こちらが話しかけたことに対してウィットにとんだ切り返しをしてくれたりもします。
それを聞いて、私は上記の人工知能の物語を思い出したのでした。
いやはや、すごい時代になったものです。
将棋や囲碁の世界チャンピオンと人工知能が対決し、人工知能が勝利したというニュースもありました。
すでに絵を描いたり、作曲したり、小説を書くこともできるそうです。
人工知能のレベルはどこまで行くのでしょうか。
これから人工知能に感情などが加わるようになれば、それこそ、今まで映画や小説、漫画の世界で繰り広げられていたようなことが実現しそうです。
夢物語が現実になる日も案外近いのかもしれません。
人工知能の父がテキストにしている教えとは?
人工知能がこれからどんどん進化する中で気になるのは、「心」を持つことができるのかということです。もし、ロボットが心を持てるのなら、本当の意味で人間に寄り添う存在になるのではないでしょうか。
しかしながら、人間の心というのは複雑なので、研究はさらに大変だろうなあと思います。
「人工知能の父」と呼ばれるマサチューセッツ工科大学の故マービン・ミンスキー教授は、ロボットに心を与えようと研究を続けていたそうです。
その際、テキストとしていたのがお経なのです。
教授は、仏教を説かれたお釈迦さまのことを「偉大な心理学者」だと表現しています。
仏教を聞くことで見える私の姿
仏教は「法鏡(ほうきょう)」と言われ、人間のありのままの心の姿を映す鏡である、といわれます。私たちの心の姿が詳しく説かれている、ということです。
鏡から離れたところにいても、自分の姿ははっきりと見えませんが、近づいていくと、自分の姿の細かいところまで見えるようになります。
仏教を学び始めたときは鏡から遠く離れているようなもので、「自分というのは大体こんなものかな」と思っているのですが、
回数を重ねて聞いていくと、今まで見えていなかった自分の「心」が分かるようになってきます。
平安時代の高僧、源信僧都(げんしんそうず)は、このように言われました。
「よもすがら 仏の道を求むれば わがこころにぞ たずね入りぬる」
私たちの口や体の行いといっても、すべて心が元になっていることですから、心を見ていくことで自分の姿もよく分かってきます。
ですから、仏教を聞いていくことが、そのまま自分を知ることになるのですね。
近すぎると分からないこと
仏教を聞くまでもなく、自分のことは自分がよく知っている、と思いがちですが、意外と分かっていないこともたくさんあります。「目、目を見ることあたわず 刀、刀を切ることあたわず」と言われますが、どんなに視力のいい人でも、自分の目を見ることはできません。
目どころか、顔を見ることもできません。
何でも切れる名刀と呼ばれるような刀でも、その刀自体を切ることはできないのです。
自分にとって自分自身は誰よりも一番近い存在。
近すぎるがゆえに気づかないこともたくさんあるのではないでしょうか。
どんなことも、知ろうと心がけないと、なかなか分からないものです。
知らなくても問題のないことならそのままでもよいのですが、他ならぬ自分のことですから、分からないままにはしておけません。
ギリシャのデルフォイの神殿には「汝自身を知れ」という言葉が刻まれています。
はるか昔からたくさんの人に考えられてきたテーマが「自分を知る」ということなのです。
未来を切り開くために必要なこと
自分を知るということは、自分の心を知るということ。先に述べたとおり、心は口や体の行いの元となりますから、仏教では心の行いを最も重視されます。
心の種まきが私の未来を作っていくということです。
人工知能の開発も、世界の未来を担う重要なことではありますが、自分の心を知ることは、私の未来を切り開く上で必要不可欠なことだと言っても過言ではありません。
科学を進歩させたのは人間ですが、その人間を動かしているのが「心」です。
心の姿をよく知って、明るい未来に進んでいきたいですね。
それでは、また(^^)/ -暮らしの中で
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!