本当に満足する毎日はどこにあるのだろう? 人間と他の動物との違いとは
2020/01/16
こんにちは!
チューリップ企画スタッフのわかです。
可愛さの理由
上野動物園にパンダが生まれたということで、とても話題になっています。どんな動物も、小さい時分はころころとして可愛らしく、皆の注目の的です。
それは人間も同じで、誰しも生まれたばかりの頃は行く先行く先で皆に可愛がられる存在でした。
人間も動物も、乳幼児が可愛いのは、危険から身を守ってもらいやすくなるからだと聞いたことがあります。
あの可愛さにも理由があったのだなあと納得しました。
しかし、多くの動物は弱肉強食の世界で生きていることもあり、いつまでも弱いままではいられません。
動物の多くは、生まれ出てすぐに歩けるようになり、あっという間に大きくなっていきます。
しかし、私たち人間は、生まれてからしばらくは1人で動くことすらできず、すべてお世話してもらってやっと生きることができます。
歩けるようになってからも親の庇護の下でなければ生活していけません。
そして20年ほどたってようやく一人立ちできるのです。
人間の特徴は頭にあり
こう考えると、私たち人間はとても特殊な動物なのかもしれません。多くの動物は、自ら動ける状態にまで成熟して生まれてくるのに、なぜ人間は未成熟なまま生まれるのでしょうか?
1つには、人間の頭が大きく、成長しきる前に外に出なければ出られなくなってしまうという理由があるそうです。
気象の分野でよく聞かれる圧力の単位「ヘクトパスカル」の語源となった、ブレーズ・パスカルは「人間は考える葦である」という有名な一節を残しています。
葦(あし)というのは植物です。私たちをすぐに折れてしまうような植物にたとえられているのです。
人間は、自然界においてはとても弱い生き物。
強い力もなければ、空を飛べるわけでもない。足も速くないし、泳ぎもそんなに得意ではない。
大自然のど真ん中に放り出されたら、あっという間に強い生き物たちの餌食にされてしまうかもしれません。
そんな人間が他の動物よりも勝っていることがあるとするならば、それは考えることである、とパスカルは主張しているのですね。
他の動物に比べて大きく、立派な脳を持っているのが人間です。
その持っている脳で、私たちは多くのことを考えることができます。
文明が発展してきたのも、この考える能力あればこそです。
中学生プロ棋士の藤井聡太四段が、将棋界における連勝記録を塗り替えたということで連日お茶の間を賑わせています。
将棋や囲碁は、強い人ほど何十手先でも見通す智慧があるのだそうですね。
私たちも、そういったプロの力には及びませんが、先のことを予測して行動する、「考える」力は持っています。
サルやイルカなど、頭がいいと言われる動物はいますが、先のことを考える力は人間が一番強いのではないかなあと思います。
人生は同じことの繰り返し?
とんちで有名な一休さんは人生をこのように詠っています。「食て寝て起きて糞たれて 子は親となる 子は親となる」
初めて聞いた時、人生を鋭く突いた言葉だなあと感じました。
毎日いろいろなことをやっているとは言っても、根本的には、人生とはこの繰り返しなのではないでしょうか。
動物たちもこの繰り返しで生きていますが、何ら疑問に思うこともなく、ただ日々を生きることに一生懸命です。
しかし、私たちは、これから先の人生を考えた時にふと思うのです。
このまま毎日同じことの繰り返しで人生は終わっていってしまうのかな…と。
だからこそ、このままではいけないと、旅行に出かけたり、友達を作ったり、習い事を始めてみたりと、人生を彩るための様々なことに一生懸命になるのです。
何をしたら本当に後悔のない人生になるのだろう。
何をしたら心から満足した生活を送れるのだろう。
今まさに探しておられる途中だという方もいらっしゃるかもしれません。
人間に生まれることを喜ぶべき理由
お釈迦さまは、「人身受け難し 今すでに受く」と言われました。「生まれ難い人間に生まれることができてよかった」という喜びの言葉です。
苦しいことも多い毎日の中で、心から喜んだことはどれくらいあっただろう。
心から笑うことができたのはいつだっただろう。
日常の中に喜びを見出すことはあっても、「人間に生まれてよかった!」と喜べることはなかなかないのではないでしょうか。
お釈迦さまは「唯我独尊」と説かれ、「人間だけになしうる尊い目的」を仏教で明らかにされています。
この目的を達成した心が「人間に生まれることができてよかった」という喜びなのです。
人間に生まれるということは、本当の幸せの身になる大きなチャンスを得ているということです。
同じことの繰り返しの毎日に疑問が起きたその時こそ、人生を大きく転換する絶好の機会だと思います。
疑問の答えは、仏教の中に説かれていますので、充実した毎日を送るためにも、人間ならではの、「人生を考える時間」を作ってみられてはいかがでしょうか。
それでは、また(^^)/
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目的を持つと何が変わる? 何のために生きるのかを考えるべき理由とは -スタッフブログ, 暮らしの中で
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!