『東京タラレバ娘』ヒットの理由は「グサリと刺さるセリフ」にあった?現状を打破する心構えとは

2020/01/16
こんにちは!チューリップ企画スタッフのみやこです。
『逃げ恥』は見逃してしまったので、リベンジ(?)に『東京タラレバ娘』を観てみたところドキリとするセリフの数々に日頃の姿勢が正されました(^^;)
……と言いつつも飲み屋のシーンで出てくる白子に「美味しそうだな~。せめて1話分だけでも分けて貰えタラなぁ。現場の人も食べ飽きたでしょ」としょうもないタラレバをこぼしております(笑)
「女子会じゃない!?」タラレバ娘に突き刺さる言葉
現在『東京タラレバ娘』というテレビドラマが放送されています。「タラレバばかり言ってたらこんな歳になってしまった」と嘆くのは、30歳、独身、彼氏なしの主人公・鎌田倫子(かまたりんこ)。本気を出したら恋も仕事も手に入れられると思っていた所、脚本の仕事は泣かず飛ばずで恋愛の仕方を忘れるほど出会いも無い。そんな倫子は高校時代からの親友の香、小雪と“女子会”と称して「あの時、あーだっタラ」「もっと、こーしてレバ」と愚痴をこぼしては酒を飲む日々を過ごしていました。
そんな3人のもとに突然現われたイケメンモデルの“KEY(キー)”は倫子たちに厳しい現実をズバズバ言い放ちます。
いい歳して『痩せたら』だの、『好きになれたら』だの、何の根拠もないタラレバ話でよくそんなに盛り上がれるもんだよな。オレに言わせりゃあんたらのソレは女子会じゃなくてただの…行き遅れの女の井戸端会議だろ。まあいいよ、そうやって一生女同士でタラレバつまみに酒飲んでろよ!このタラレバ女!!(『東京タラレバ娘』)
『東京タラレバ娘』ヒットの理由
「タラレバ」とは思い通りにしたい欲求に対し、思い通りにならぬ現実に対する不満から出てくる言葉です。そんな主人公たちの心の揺れ動きを描き、共感を呼んでいます。またこのドラマの特徴として、現実の厳しさを付きつけられることもヒットの要因になっているようです。グサリと突き刺さるセリフの数々に心痛めるアラサー女性もいるとかいないとか……。
しかし理想を追いかけるばかりでは、現実に向き合えない。現実と向き合ってこそ、「ならば、今の自分に何ができるか?」と生産的な一歩が踏み出せます。
「良薬は口に苦し」のことわざにあるように、厳しい忠言を聞くのは痛みを伴いますが、理想世界に浸るばかりではなく、自分自身の行動に目を向けるきっかけとなっている点が、このマンガのヒットの理由の一つではないでしょうか。
現状を打破するには
辛い状況から一歩踏み出すには「現実をきちんと受け止める」ことが大事なのだと、ドラマを見て感じました。それは仏教の「諦観(たいかん)」という教えに通じるなと思ったのでした。「諦観」とは「諦らか(あきらか)に観る」と読み、自分に起きた結果をきちんと受け止めるということです。タラレバ言って現実から逃げるのではなく、現実を受け止めた上でどう行動していくかに全力を尽くすことが大事なのですね(^^)/
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それでは、また来週ヾ(。・v・。) -メディア
この記事を書いたスタッフ

チューリップ企画スタッフのみやこです。主に電話でのお客様サポートや『朗読版とどろき』の吹き込みを行っています。
信仰心の篤い浄土真宗の家に生まれたので、3歳の時にはすでにお仏壇の前で「正信偈」をあげており、小学1年生の時には諳(そら)んじるまでになり得意顔で親に披露していたものです。平成生まれにしては、ちょっと珍しい特技だったかも?(笑)
兄と弟に挟まれおてんばに遊んでいた私も、思春期になりある悩みが頭をもたげます。それは「私とは何者か?」「死が恐ろしい」…なかなかディープですよね。クラスメイトには悩みに共感してもらえなさそうで、周りより少しクールな中高生だったように思います。
その頃から「仏教に答えがあるのでは?」と仏教書を読んだりするように。なんやかんやあって、今では仏教月刊誌を出版する会社に就職!ブログでは「なんやかんや」で知らされた仏教の深さをお届けしたいと思います。よろしくお願いいたします。