タラレバ娘の目を覚ました熱意 つまずいた私を立ち上がらせる縁の力とは
2020/01/16
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。
先日放送されたドラマ、『東京タラレバ娘』を見ていたら、なんとなく見覚えがある場所が出てきました。
エンドロールを確認すると、地元がロケ地になっていたようで、見覚えがあるどころかよく知っている場所だったことに気づいたのです。
身近な場所が出てくると嬉しいものですね。
と言うわけで、今回はそんな『東京タラレバ娘』第7話から紹介します(^^ゞ
脚本家という仕事への挫折
主人公、鎌田倫子(かまたりんこ)は売れない脚本家。元々やっていたアシスタントディレクター(AD)の仕事を辞めて脚本家になったはいいものの、いまだ大きな仕事をしたことはなく、入ってくるのは小さなものばかり。
そんな倫子に一度大きな仕事のチャンスが到来するのですが、そのチャンスを掴むことはできないまま、仕事は他の人の手に渡ってしまいました…。
自分にはそもそも才能がないのではないか、このまま脚本家を続けていいものか、と落ち込む倫子。
落ち込む倫子に舞い込んだ仕事
そんな時、倫子を励まそうと、AD時代からの知り合いであるプロデューサーの早坂が仕事を紹介してくれます。その仕事は地方をPRする5分程度の動画の脚本を書くというもの。
なんでも早坂の学生時代の恩師からきた依頼だそうで、いつもお世話になっている早坂の手前、断ることはできません。
やらないよりはましだと自分を無理やり納得させ、気乗りしないながらも脚本を書き、依頼人がいる北伊豆町へと向かったのでした。
北伊豆町に到着してすぐ、倫子は早坂の恩師を筆頭に、地元の観光協会の人たちから大変な歓迎を受けます。
観光協会の人たちとの温度差を感じながらも町おこしドラマの打ち合わせをする倫子。
監督や撮影スタッフは観光協会の人が務め、役者は役所の女の子がやると聞き、「素人が作るのか」と、やはり力が入りません。
夢に向かう熱意に触れて
その夜、倫子を歓迎する宴会の席でドラマにかける熱い思いを話す観光協会の人たち。「ドラマを通して町の魅力を一人でも多くの人に知ってほしい。
今はインターネットで全世界に配信することができるから、
誰かが見て、一人でも町に足を運んでくれる人があるなら、ドラマを作る価値はあると思う」
と、彼らが大きな夢を抱いてドラマ作りに臨んでいることを知ります。
そして倫子に「協力してくれてありがとう」と本当に嬉しそうに頭を下げるのです。
小さな仕事だ、素人集団に何ができるんだ、と内心でバカにしていたこの動画作成に、真剣に取り組んでいる人がいる。
何もできていない、立ち止まっている自分よりも、ずっとずっと輝いている人たち。
倫子は彼らを見下して、仕事に優劣をつけていた自分が心底恥ずかしくなりました。
そして、ある一つの決意を持って、脚本を書きなおすことにします。
「目が覚めました。日本中に届けましょう。
届いた人たちが、この町に殺到するような、そんなドラマにしましょう!」
徹夜で脚本を仕上げた倫子は、翌日、新しい脚本を手に観光協会の人たちと撮影に臨みます。
自らのADの経験が活かせるはずと、撮影の手伝いを申し出た倫子。
率先して作品作りに取り組む彼女の顔は、明るく輝いていました。
また前を向くために大切なこと
たとえ好きで選んだ道でも、うまくいかないことや認められないことが続くと、落ち込んだり、マイナス思考になってしまったりするものです。そこから、また頑張ろう、と立ち上がるのは結構大変なんですよね。
励ましの言葉をもらうのは嬉しいことですが、自分自身が本当の意味で納得できないと、自信を取り戻すことは難しいのかもしれません。
仏教では「自因自果」といって、自分の運命を決めるのは自分自身の行いだと教えられています。
だから自分がどういう選択をするのかが大事だと説かれます。
しかし、もう一つ重要なものがあります。それが「縁」です。
たとえ種があっても、それだけでは花が咲きません。
花を咲かせるには、土や水や肥料、日光など、たくさんのものが必要です。
種だけがあって環境が整っていなければ花は咲かないし、環境が整っていても、種がなければやっぱり花は咲きません。
ここでいう「種」とは私たちの「因(行い)」のことであり、「環境」とは「縁」のことです。
因と縁、両方が揃わなければ結果は表れないのですね。
良い縁に積極的に近づく
「朱に交われば朱くなる」と言われますが、周りにいる人や環境によって行動が大きく左右されるのが私たち。北伊豆町の人たちの熱意で、倫子の心の向きが大きく変わったように、縁は私たちに大きな影響を与えるのです。
困ったり落ち込んだりしているときには力を貸してくれる。
前に進もうと頑張っているときにはそっと背中を押してくれる。
前に進みたい。でも、自分では立ち上がれそうにない。
そんな時には、いいきっかけを与えてくれそうな人に近づいていくのも一つの手です。
日頃からいい縁に近づくように心がけると、自分自身の心もきっと変わるはずです。
皆さんの周りにはいい縁がありますか?
良い方向へと押し出してくれる縁を大切にするとともに、自分自身が誰かにとってのよい縁となりたいものだなあと思います。
それでは、また(^^)/ -メディア
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!