褒められるとなぜ嬉しい? もらって嬉しい言葉のプレゼント
2020/01/16
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。
先日、友人の家に集まって女子会をしたのですが、それぞれに持ち寄ってきたものが全部甘いものでした。
ドーナツやプリン、アイス、ケーキにチョコレート。
やっぱり女性というのは甘いものが好きなんだなあと再確認した出来事でした。
甘いものといってもいろいろありますが、昔から日本で親しまれてきたのはあんこを使ったお菓子です。
まんじゅうや大福、たいやきやどら焼き。
今ぐらいの寒い季節になれば、ぜんざいなども好んで食べられるでしょう。
「善哉」と書かれているのは褒め言葉
ところで、このぜんざいは「善哉」と書き、仏教の言葉が語源になっているという説もあるそうです。最初にぜんざいを食べたある高僧が、あまりの美味しさに「善い哉!」と叫んだことが由来となっているのだとか。
「善い哉(よいかな)」とは、元々仏さまがお弟子を褒められる時に使われていた言葉です。
『大無量寿経』をはじめ、お経の各所にこのお言葉が出てきます。
大宇宙の真理をさとられた仏さまから褒めていただけたら、誇らしくて自分の言動に自信が持てそうですね。
なぜ、褒められたいと思うのか?
私たちが仏さまに褒められるということは、なかなかないことですが、普段の生活で人から褒められることはあると思います。人から褒められたり、評価されることを生きがいにして、勉強や仕事に頑張っている人も多いのではないでしょうか。
私たちは誰でも、人から褒められたい、評価されたい、と思う名誉欲を持っていると仏教では教えられています。
誰でも、褒められることは好きですが、けなされたり、悪く言われることは嫌いでしょう。
褒められれば、自信もつくし、心が明るくなりますが、けなされたら落ち込むし、自信もなくします。
それは、名誉欲が満たされるか、妨げられるかの違いなのです。
世の中には、この名誉欲によって一喜一憂し、振り回されている人も多いようです。
最近では、SNSを使って情報発信することが増え、そこで少しでもいい評価を得ようと「リア充」を捏造する人もいるのだそうです。
本当は友達が少ないけれど、それでは寂しい人に思われてしまうので、さも友達と一緒に過ごしているように写真を撮ったり、「リア充代行サービス」に依頼して、友達を演じてもらったり。
それだけ褒めてもらいたい、評価されたいという心が強いからでしょう。
だからこそ、人と接する時に「褒める」という行為はとても大事です。
お金や物を与えることだけが布施ではない
仏教には、数えきれないほどたくさんの善い行いが教えられていますが、それを六つにまとめたものを六度万行(ろくどまんぎょう)と言われます。その中でも一番最初に挙げられているのが布施(ふせ)です。
「布施」と聞くと、お坊さんに渡すお礼のことを想像する人が多いかもしれません。
しかし、「布施」とは「普施」とも書くように、「差別なく、どんな人にも施しをする」ということです。
だから、お坊さんだけにするものでもありませんし、また、お金や物を施すことだけが布施ではないのです。
お釈迦さまは、お金や物がなくてもできる布施についても教えられています。
これを「無財の七施(むざいのしちせ)」といいます。
この中の一つが、相手に優しい言葉をかける「言辞施(ごんじせ)」です。
優しい言葉といってもいろいろありますが、相手が喜ぶといったらやはり褒め言葉ではないでしょうか。
相手が喜ぶ言葉のプレゼント
私たちが贈り物をする時、まず最初に考えるのは、「相手の欲しい物は何か」ということです。欲しいものをプレゼントすることで、相手はより喜んでくれるからです。私たちは誰しも、褒められたいという心がありますから、褒め言葉をプレゼントすることで、相手はきっと喜んでくれると思います。
更に言えば、相手に言葉を贈る時には、かけてほしいであろう言葉を選択することも大事かもしれません。
相手はどんなことに頑張っているのか。
どんなことを評価してほしいと思っているのか。
相手のことをよく見て、そこを評価したら、物やお金を贈るよりも、もっと相手を喜ばせることができるのではないでしょうか。
もらって嬉しかった言葉は、その人にとって、一生忘れられない宝物になります。
お互いに優しい言葉を心がけて、明るい毎日を送っていきたいですね。
私たちには、言葉の他にもプレゼントできるものがあります。
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-スタッフブログ, 暮らしの中で
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!