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「仏滅だから今日は悪い日」? 今日を良い日にする心がけ

 

2020/01/16

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
チューリップ企画スタッフのわかです。

最近書店に行って、『日日是好日』というタイトルの本を目にしました。
これは2002年に出版された森下典子さんのエッセイだそうです。
映画化されるということで、再び話題になっているのですね。

「日日是好日(ひびこれこうじつ)」とは、仏教の言葉だと言われます。
今回は、良い日とは一体どういう日なのかについて考えてみたいと思います。

良い日か悪い日かを決めるのは?

応援していた球団が大敗。
テレビの前で残念がっていた時にふとカレンダーを見ると、今日は仏滅だ。
ああ道理で、今日は悪いことばかり。

インターネット上で、このような呟きを目にしました。
仏滅は悪い日、とは昔から考えられてきたことのようです。

とかく日本人は良い日か悪い日かを気にしがちです。
結婚式となれば大安吉日でなければと考える人は今も多いと言われます。
ですから、仏滅の日は予約が入ることが少なく、割引になる式場もあるのだとか。
そう考えると、仏滅に結婚式を挙げた方がお得な気がしますね。

大安とか、仏滅とか、このような考え方は六曜(ろくよう)といって、中国から入ってきたものだそうです。
なんとなく仏教が由来のものだと思っている人もいますが、それは大きな誤解なのです。

お経の中には次のように説かれています。

「如来の法の中に吉日・良辰(きちにち・りょうしん)を選ぶこと無し」

お釈迦さまは日の良し悪しを説かれていないということです。
自分にやってくる幸不幸は自分の行いによるものだ、と自業自得を教えられるのが仏教だからです。

「皆にとって良い日」はない

自業自得は、一般的に悪い結果が来た時に使われている言葉です。
しかし、「業」は行い、「得」は自分に現れた結果ということですから、悪いことに限ったことではありません。
良いことも悪いことも、すべて自分がまいた種だということを言われているのです。

もし、日に良い悪いがあるとしたら、良い日には皆に良いことが起こり、悪い日には皆に悪いことが起こることになるでしょう。
ところが、実際にはそんなことはありませんよね。

冒頭で、「仏滅だから応援していた球団が大敗した」という呟きを紹介しました。
確かに、その球団を応援していた人にとっては悪い日だったかもしれません。
しかし、逆に言えば相手チームは大勝したわけですから、その球団を応援していた人にとっては仏滅でもよい日だったということになるのではないでしょうか。
勝手に因果関係を見出してしまっているだけで、仏滅であることと、球団が大敗したこととは何の関係もないのです。

今日を良い日にする心がけ

大安の日に結婚式を挙げても、お互いを思いやらない言動を続けていたら夫婦の仲は悪くなっていくでしょう。
仏滅の日に結婚式を挙げても、お互いのことを思いやっている夫婦であれば、いつまでも仲良くいられます。
その日が良い日になるか悪い日になるかは自分の心がけ次第なのですね。

六曜を気にすると、最初から、今日は悪い日だから何をやってもうまくいかないという考えになってしまいます。
そうすると、うまくいくものもうまくいかなくなってしまうのではないでしょうか。
そうではなく、行い次第で今日という日はどれだけでもよい日に変えることができます。
それが、「日日是好日」という言葉の意味です。

良い日は、元々決まっているものではなく、自分で作り上げていくものだということが分かりました。
日々の積み重ねである人生もまた同じ。
これから先のことはもうすでに決まっていて変えられないのだと言う人もありますが、人生とは自分の行い次第で変わっていくものです。

善い行いに心がけて、良い毎日、良い人生を送っていきたいものですね。
それでは、また(^^)

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