父の日には皆で「旦那」になろう! 厳しさの裏にある優しさに気づく時
2020/01/16
こんにちは。
チューリップ企画スタッフのわかです。
旦那と呼ぶ人呼ばれる人
今期のドラマ「母になる」に出演する小池栄子さんが、テレビに出演した際に、夫で元プロレス選手の坂田亘さんの引退試合のことを話していました。夫婦のエピソードをいろいろと語っていましたが、仲がよさそうなご夫婦だと感じました。
小池さんはこの時、坂田さんのことを「旦那」と呼んでいました。
一般的にも、夫のことを「旦那」という人は多いですよね。
でも、「旦那」ってそもそもどういう意味があるんだろうと思ったことはありませんか?
夫を「旦那」と呼ぶワケ
実はこの「旦那」という言葉は仏教からきています。語源は、サンスクリット語で「布施をする人」という意味の「ダーナ」です。
布施をする人とは、お金や物を他人に与える人のことです。
この言葉から臓器移植などで「提供者」を意味する「donor(ドナー)」という言葉もここから来ています。
多くの家庭では、主にお父さんが一家の大黒柱として、家族を養う責任を担っています。
妻や子どものために一生懸命働いて、家計を支えてくれているのです。
昨今は自分一人が生きていくだけでさえ大変なことを思うと、家族を養っていくことがいかに大変かが分かります。
私たちが幼い頃、衣食住に不自由なく生活できたのは、そういうお父さんのような人がいたからなのですね。
「与える」ということは、何もお金や物だけのことではありません。
優しい言葉をかけたりするのも布施だと教えられています。
朝から晩まで仕事で、精神的にも肉体的にも疲れて、休みたいだろうに、休日は休日で子どもの相手をしてくれる。
いつも家事で大変な奥さんを労って、手伝っているご主人もしばしば見かけます。
まさに布施をしている人といえます。
だから、「旦那」と呼ばれるのですね。
子どものことを「ガキ」と呼ぶワケ
一方で、子どものことを「ガキ」と表現することがあります。これも実は仏教の言葉です。
強欲で嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心や行為をした人が行くところを餓鬼(がき)界と仏教では教えられています。
餓鬼という、ガリガリにやせ細って、お腹だけが異様に出ている生物の絵を見たことがある人もいるかもしれません。
「自分さえよければいい」という心をむき出しにした人を表現しているのです。
子どもは自分が一番ですから、思い通りにならないとすぐに機嫌が悪くなってしまいます。
お父さんやお母さんにわがままを言えるのは子供の特権かもしれません。
食べたいものを好きなだけ食べ、やりたいことを自由にやり、叱られると大きな声で泣く。
まさに「自分さえよければいい」を体現しているのが子どもです。
それで、子どもを「ガキ」という場合があります。
お父さんの優しさとお母さんの優しさ
子どもは褒められたり叱られたり、様々な経験を通して少しずつ大人になっていくのですが、成長できるのは偏に両親あればこそだなあと思います。「父は打ち 母は抱いて悲しめば 変わる心と子や思うらん」という歌があります。
最近は逆転しているところもあるようですが、一般的に、お父さんは厳しく、お母さんは優しいというイメージですよね。
子どもは、お父さんが怖いので近づかず、優しくしてくれるお母さんに甘えるのです。
子どもから見ると、「お父さんは自分が嫌いだから怒るんだ」と感じてしまうのですが、お母さんが優しいのも、お父さんが厳しいのも、子供のことを思うからです。
嫌われると分かっていても、子どもが将来困らないようにあえて厳しくする。
厳しさの陰にあるのは、お父さんのそういった優しさなのですね。
そういう両親の愛情によって、子どもは大人へ成長していく。
ガキが旦那になっていくのです。
父の日には子どもも旦那になれる
振り返れば、今までどれだけの苦労をかけてきたのだろうと反省するばかり。当時は分からなかったことが、今になってようやく見えるようになってきました。
今週末は父の日ですね。
お父さんに感謝の気持ちを伝えることで、子どもも「旦那」になれる数少ない日です。
今までどれだけ布施してもらってきたのか振り返って、ぜひ頑張っているお父さんを喜ばせてあげてくださいね。
それでは、また(^^)/
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この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!