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食事は皆で一緒に食べよう! ごちそうが美味しい理由とは

 

2020/01/16

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

チューリップ企画スタッフのわかです。

先日、久しぶりに地元へ帰省しました。

一人暮らしをしていると、食事を一人でとることが多いのですが、実家に帰ると毎食誰かと一緒になります。

振り返ってみると、実家暮らしの頃は1人で食事をとることはほとんどなかったように思います。

だいたい同じ時間に皆で食事をして、何気ない会話を交わす。

それが当たり前でした。

一人で黙々と食べるよりも、皆で食べるとご飯も美味しく感じるものですよね

孤食が与える影響とは?

しかし、現代では核家族化が進み、家族と一緒に暮らしていてもバラバラに食事をとったり、そもそも一緒に食べる人がいなくて一人で食事をせざるを得ない環境にいる人が増えているようです。

個食」や「孤食」と言われ、問題になっています。

特に孤食は、子供や年配の方に多いそうですね。

孤食の場合は、誰かと一緒に食べたいと思いながらも一人、という状況がより寂しさを大きくし、心の健康への影響が懸念されています

それだけでなく、コミュニケーションが取れないことで、他人との協調性が取れなくなってしまったり、好きなものばかり食べるので栄養が偏ったりと、いろいろな問題があるのです。

もちろん、一人の方が好きな人もいるでしょうから、一概に悪いとは言えません。

ただ、やはり一人だと栄養面は偏りますから、健康のことを考えると、誰かと一緒に食べたほうがよさそうです。

私自身、自分一人だと食事を作る気合も入らないのです。

一人より誰かと一緒がいい理由

料理はどれだけ簡単にしようとしても、それなりに手間がかかるものです。

作ることが好きな人であれば手間も惜しまないでしょうが、メニューを考えたり、段取りを考えたり、かかる時間や労力を考えると、なるべく簡単に済ませたいというのが正直なところではないでしょうか。

だから、自分一人ではろくな食事ができないのです。

ところが、他人をもてなす時には、決まって気合の入ったごちそうが並びます。

家族や親戚が集まってきたりするような特別な場で食事を用意するとなると、普段は絶対に作らないような手の込んだ料理が出されたりしますよね。

なぜ、そこまでできるのでしょうか。

それは、相手に喜んでもらいたいという布施の心からかもしれません。

あるいは、見栄であったり、ほめてもらいたいという名誉欲であったりするかもしれません。

少なくとも、自分の作った料理を食べてくれる人がいるというのは、それだけの原動力になるということなのです

ごちそうの本来の意味とは

ところで、「ごちそう」の語源は仏教にあることをご存知でしょうか?

漢字では「御馳走」と書きますが、「馳走」とは、他の人のために何かしてあげようと駆け回り、功徳を施すことを言いました

調理をするときには材料をそろえるのに駆け回ることから、料理で人をもてなす意味で使われるようになり、更に転じて、料理そのものを指す言葉となりました。

「ごちそう」というと、普段は食べられないような高い料理を想像してしまいますが、本来は、他人に喜んでもらいたいと奔走するその行為こそが、「ごちそう」なのですね

自分のために動くときには手を抜いてしまっても、相手に喜んでもらうためであれば自然と力が入ります。

そうすると、一人で食べる時の食事よりも美味しくなるのです。

だからこそ、食事は皆で食べると美味しくなるのでしょうね。

また、他人に喜んでもらえるということは、自分が役に立っているということの表れでもありますから、自信にもつながります。

人のために尽くすことは、相手の喜びにもなりますが、それはまた自分の幸せでもあるのです

そういう意味では、食べる人というのは作る人にとっての良い「縁」でもあるのでしょう。

食事を美味しくする秘訣

現代では、人と接するのが苦手な人も増え、食事は一人でした方がいいと考える人が多いようです。

確かに、誰かと一緒に食事をすると、会話や何を食べるかにも気を遣うので、疲れてしまうかもしれません。

食事を作る側だと、更に時間や労力もかかります。

しかし一方で、その苦労以上に得られるものも多くあるのではないでしょうか。

食事というと、料理にばかり気を取られがちですが、本当に料理を美味しくする秘訣は、作る人と食べる人双方の思いやりにあるようです。

「ごちそう」の本来の意味を知ると、誰かのために作る料理こそ美味しいことが分かります

また、そうして駆け回って作ってくれたことに「ごちそうさま」と心からの感謝も伝えられるかもしれません

私たちの身体を作る食は重要ですから、手を抜かずに、きちんと美味しいものを食べる努力を欠かさないようにしたいものですね。

そのときにはぜひ、皆で食べることをお勧めします。きっと美味しく食べられるはずです。

それでは、また(^^)/

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