暮らしの中で

原動力にも、凶器にもなる?言葉遣いを磨く大切さ

 

2020/01/16

皆さんこんにちは!
チューリップ企画コールスタッフのわかです。

私たちの仕事のメインは電話応対ですので、当然ですが言葉が非常に大事です。

チューリップ企画には様々なお客様からのお電話があり、日々多くの方と電話でやり取りしているのですが、ご注文を承るときはお名前やご住所の情報に不備がないようにしっかり確認をしなければなりません。
しかし、伝える手段が言葉だけとなると意外とうまく伝わらないこともあります。

皆さんは「シロ」と聴いたときにどのような漢字を思い浮かべますか?

以前、お名前の漢字をお伺いした際に、「シロ」の字をこのように説明をされた方がおられました。

「姫路城の『シロ』」

姫路城の『シロ』ってなんだろう・・・?「姫」や「路」って『シロ』って読むのかな?
お名前をお聞きした時に勝手に「代」と変換してしまっていた私の頭は大混乱です。

あえて姫路城を選ばれたからにはそこに何か意味があるはずと思い、必死に考えをめぐらせても全く答えは見つかりません。

頭を悩ませる私に、「お城の『城』ってことだと思うよ」との助言があり、なんとか事なきを得たのでした・・・(^_^;)

漢字の説明の仕方もいろいろあって面白いなと思います。一人一人の育ってきた環境、考え方の違いから、一つの言葉でも思い描くものが異なるのですね。

たった一言が大スターへの原動力に

言葉と言えば、こんなエピソードを聞いたことがあります。

最近も広島東洋カープや日本ハムファイターズの優勝に沸いていた野球界ですが、少し前、東京オリンピックから野球とソフトボールが正式に競技として復活するというニュースが流れました。

野球は人気競技だけに喜んだ人も多いのではないでしょうか。

野球といえば中でも有名なのはイチロー選手です。
40歳を超えた今もなお現役で、今年は、アジア人では初めてメジャーでの3000本安打という大記録を達成しました。

野球界では知らない人はないスーパースターです。

そんなイチロー選手も高校時代は甲子園で勝てずに落ち込んでいたことがあったのだそうです。

ある時、試合に負け、宿舎の玄関で落ち込んでいる当時高校3年生のイチロー選手に声をかける人がありました。
当時横綱だった曙さんです。

同じ宿舎に滞在していた曙さんは、一人の高校生にすぎなかったイチロー少年に

負けて覚える相撲かなという言葉があります。
私も相撲で負けてがっかりする事はあるけど、勝ってばかりの人生など存在しないよ

と言葉をかけました。

「曙」といえば当時誰もが知る大スター。
イチロー選手はそんな曙さんの言葉に励まされ、野球を続けることができたと後に語っていたそうです。

たった一言が、大スターへの原動力になる。言葉の力を感じるエピソードでした。

「治らない眼」突き刺さった言葉の刃

しかし一方で、言葉によって消えない傷を受ける人もいます。

先日親鸞聖人の教えを聴かれて「これだ!」とぴんときたと感動いっぱいでお電話をくださった方がご自身の体験を話してくださいました。

私は病気で目が見えなくなってしまったんです。

15年前、病院に行ってそのことを告げられた時、医師も看護師の人も何のためらいもなく「あなたの目はもう絶対に治りません」と言いました。

その言葉は私の胸に突き刺さって・・・。

私はそれから病院に行きたくなくなりました。
もう病院に頼ることはできないと感じたんです。

「目が見えなくなる」ということは大変重いことです。
それを機械的に言われてしまったために、その方は突き放されたように感じられたのかもしれません。

その経験から何か心の支えがほしいと思い、親鸞聖人の教えに出会われたそうですが、お話をお聞きして、言葉は大変重要なものなのだと改めて感じました。

コールセンターにいる私たちにはお話しする相手の方の顔は見えません。しかし、声や言葉で伝わってくるものはたくさんあります。

同じように、相手の方にも私たちの声や言葉から何か伝わるものがあるのだと思います。

言葉をどのように使うかによって人を喜ばせることも、逆に深い傷を残してしまうこともあります

言葉遣いというものはとても難しいですが、同じ言葉を使うなら、やっぱり喜びや安心を感じていただけるほうが何倍もいいです

相手の方の立場に立って、言葉を選んでいくこと、これからもチューリップ企画とご縁のある皆様とのやり取りの中で日々勉強し、努力向上していきます!

それでは、また(^^)/

-暮らしの中で

この記事を書いたスタッフ