言葉の正しい意味を知ろう! 誤解される言葉と仏教
2020/01/16
皆さんこんにちは!
チューリップ企画コールスタッフのわかです。
少し前ですが、文化庁の「国語に関する世論調査」の内容が発表されていましたね。
言葉の使い方については、毎年ニュースで流れているように思いますが、私自身は「この言葉をこんな意味に捉えている人がいるんだなあ」と、毎年他人事のように見ていました。
「確信犯」の本当の意味?
ところが、今回発表された内容には私も驚きました。「確信犯」の言葉の意味を間違って使っていたからです。これまで、「悪いことと知りながら行われる行為」の意味で使っていましたが、
元々、「道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪」のことを言われていたのだそうです。
同じように理解していた人は多いようで、本来の意味で使っていた人は全体の2割に満たず、約7割の人が誤解した意味で使っていたという結果が出ていました。
このことを調べる過程で、誤用されている言葉はまだまだたくさんあることを知りました。私自身、間違った意味に捉えているものも多かったです。
同じ言葉でも認識が違えば伝わるものも伝わらなくなってしまいます。
言葉の意味を正しく理解することは大事なのだ、と改めて思いました。
仏教の言葉 誤解された意味
ところで、言葉の誤解というのは仏教にもたくさんあります。仏教の言葉は実は日常会話の中にも数多く登場するのですが、その多くは間違った意味で使われているそうです。
以前、『とどろき』の平成28年10月号を読まれた方から次のような感想が届きました。
「往生」の誤解が解けました!
「往生」の誤解、私もしていました。
「仏さま」も同じようにみなさんから誤解されているのをこの本で知りました。
「自業自得」もそうでした。悪い結果の時だけに使っていました。目からうろこでした。
「忍辱」についても心静かにできるよう、努めるようになりました。
(埼玉県・50代女性)
仏教の言葉の中には一般でもよく使われるものがありますが、その一般的な意味と仏教で説かれている意味は全く違うことが多いのです。
この方が挙げられている「往生」「仏」「自業自得」に留まらず、誤解されている言葉は他にもたくさんあります。
皆さんは、これらの正しい意味をご存知ですか?
正しい意味を知ったなら、それこそ「目からうろこ」ですよ(^O^)
時代によって変化する言葉 時代によっても変わらない仏教
私たちは自分に関係のある言葉であれば正しい意味を知ろうと関心を持ちますが、関係ないと思ったら「間違っていようがいまいがどっちでもいい」と考えてしまいます。学生時代、「早生まれ」のことを間違った意味で使っている人が私の周りに何人かいて、早生まれの私はずっともやもやしていたのを思い出しました。
早生まれの私にとってはこだわりたいところでも、そうでない人にとっては「何をムキになっているのやら」と首をかしげるところです。
人によって関心のある部分が違うので、なかなか難しいところではありますね(^_^;)
しかし、仏教に説かれていることはお釈迦さまがすべての人を相手に説かれていますから、日本人である私たちはもちろん、アメリカの人も、中国の人も、ロシアの人も、ブラジルの人も、すべての人に関係ある言葉なのです。
せっかく私たちを幸せにするために説かれたことなのに、その意味を正しく受け取ることができなければ教えを知ることはできません。
言葉は時代によって変化していくもの。
より相手に伝わりやすい形で意味もどんどん変わっていくのでしょう。
先程の「確信犯」にしても、7割もの人が間違って理解し、それが一般的になっているのです。
一般の言葉よりも「いつでもどこでも変わらない幸せになる」ために説かれた仏教用語は、より重いことが分かります。
少しでも誤りがあっては意味が伝わらなくなってしまいますから、まず言葉の意味を正しく知ることが、教えを知る上で一番大事なことなんですね。
私自身も、皆さんとともに正しい意味を学んでいきたいと思います。
それでは、また(^^)/
自業自得の正しい意味はこちらの記事で解説しています。
人生を決めるカギは「自業自得」 ハリーが居場所を手に入れた理由とは -おたよりから, スタッフブログ
この記事を書いたスタッフ
チューリップ企画コールセンターのわかと申します。
静岡の温暖な気候の中で育ったせいか、のんびりと構えていることが多く、周囲からはよく「いつも安定しているね」と言われます。
日常の様々な出来事を物語化することが好きです。
学生時代、家ではほとんどの時間を机の前で過ごし、ノートに散文を書きためる日々を過ごしていました。
そんな小さい頃からの癖で、日常の出来事を無意識に観察していることがあり、見ているうちに周囲の人間関係も客観的に把握することができるようになりました。
今まで見てきた人間関係、自分自身の悩んだ経験や、日々の電話応対の中でのお客様の声などを通して、皆様の悩みに寄り添える記事を書いていきたいと思います!